ミュージアム・データ博物館情報専門サイト ミュージアム・データ
Since 1987 Museum Data Newsletter of TANSEI Institute
HOME できごと ミュージアム・データ
できごと
近畿
京都市動物園は飼育動物の写真カードを無料配布、企業広告で資金集め
京都市動物園(京都府)は飼育動物の写真カード15種類を、園内出入口付近で無料配布している。動物のカラー写真とともに、餌などの量のデータや生態も記されている。大学生らでつくる大阪市のNPOと同園が企画し、カードの両面下に企業広告を掲載するなどして資金を集めた。(読売新聞京都山城版2009年12月24日)
大津市歴史博物館は、10社寺の仏像・神像を平易に解説した図録を作成
大津市歴史博物館(滋賀県)は、市内の10社寺の名宝を展示する企画展の図録として、仏像・神像を平易に解説した図録を作成した。同館スタッフによるイラストを多用し、説明文は「です・ます」調で書かれている。尊像別に特徴や御利益など写真も交えて説明されている。巻末には10社寺の縁起も掲載しており、ガイドブックとしても活用できる。(読売新聞滋賀版2009年11月14日)
京阪電鉄は、車両を使った移動展示館を2010年にオープン
京阪電鉄は開業百周年記念事業として、車両を使った移動展示館「ミュージアムトレイン」を2010年7〜10月にオープンする。5両編成の現役車両を利用し、中之島駅(大阪府大阪市)などの線路に停車する。座席と網棚を取り外し、様々な時代の車両部品や写真、ポスター等を展示し、開業からの歴史を紹介する。(毎日新聞2009年11月13日)
奈良国立博物館はセンサーで入館者数把握、混雑に合わせ入場制限
奈良国立博物館(奈良県奈良市)は、「正倉院展」に合わせ、自動的に入館者数を数えるカメラセンサーを4カ所に設置した。展示物の保護や安全のため、館内が過度に混雑しないよう入場制限して対応する。(毎日新聞奈良版2009年10月29日)
八幡市立松花堂庭園・美術館は昭乗研究所を設立、市民研究生を募集
書画や造園など多方面で才能を発揮した僧・松花堂昭乗ゆかりの品を所蔵する八幡市立松花堂美術館(京都府)は、昭乗没後370年を迎えるのを機に、2009年11月に昭乗研究所を設立した。市民の目線で昭乗の研究を盛り上げようと、市民の研究生30人を募集。(朝日新聞京都版2009年9月11日)
大阪市天王寺動物園はカバ舎屋上にカバの絵、通天閣観光客に動物園の存在アピール
大阪市天王寺動物園(大阪府)は、カバ舎屋上約500uにカバの絵を描き、2009年10月に完成する予定。通天閣の展望台から市内を見下ろす観光客に、そばにある同園に気づいてもらうのがねらい。通天閣観光社長が、大阪を知らない観光客にとって、展望台から見た動物園は森にしか見えないと同園園長に話したのがきっかけ。(毎日新聞2009年7月25日)
大阪市立自然史博物館の骨格標本作り団体「なにわホネホネ団」は、サミット開催
大阪市立自然史博物館(大阪府)は、2003年に骨格標本作りを進める「なにわホネホネ団」を結成した。発足当初3人だった団員は2009年6月現在で135人。タヌキ1匹を一人で解剖できることが入団の条件。PR効果で全国から動物の死骸が送られ、標本化点数は1年で200点以上になる。2009年8月に「ホネホネサミット」を開催、全国の博物館やNPO団体が参加して、情報交換等を行う。(産経新聞2009年7月25日)
滋賀県立琵琶湖博物館は、小学校にサテライト館を開設
滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は、高島市立青柳小学校にサテライト館を開設した。同館から遠い地域の学校を対象に2007年度から実施している出張展示で、同校で3校目。空き教室に琵琶湖の魚、周辺の鳥・昆虫の標本、説明掲示板等約40種を展示。展示物を入れ替えながら2011年6月まで実施。(毎日新聞滋賀版2009年7月8日)
逸翁美術館が国の登録有形文化財に
逸翁美術館(大阪府池田市)が国の登録有形文化財に選ばれた。同館は阪急電鉄創業者・小林一三の旧邸を改修したもの。同館近くに建設中の新館が2009年10月に開館したら、「小林一三記念館」として生まれ変わる。(読売新聞2009年7月2日)
大阪市天王寺動物園に傘3千本寄贈、園内5カ所で無料貸出
大阪市天王寺動物園(大阪府)に傘3千本が寄贈され、園内5カ所で無料貸出が開始された。2008年に宮下園長と府内の企業経営者が集まる会合で、同園長がサービス向上について話したのがきっかけで、同市内の会社が寄贈に名乗りを上げた。傘にはゾウやホッキョクグマ等のイラストが描かれている。(毎日新聞 2009年6月24日)
海の博物館は救館応援団募金により、2009年度は危機回避
海の博物館(三重県鳥羽市)は経営状況を打開しようと、2009年3月より「海の文化保存・振興募金」を実施している。同年6月、374口(1口1万円)が寄せられ、石原館長は同年度は乗り切れそうと発表した。募金者のほとんどが県内在住者で、団体131口のうち約半数が漁協など水産関係。(毎日新聞三重版 2009年6月24日)
京都市学校歴史博物館の唱歌歌謡教室、延べ参加者が1万人に
元小学校を活用した京都市学校歴史博物館(京都府)は、2000年に唱歌歌謡教室を開始した。近年は年に3回、5回シリーズで開催しているが、2009年度の4回目に延べ参加者が1万人に届く見込みである。教室では文部省唱歌を中心に歌い、明治以降小学校に取り入れられた音楽教育の歴史や音楽家についても学ぶ。(京都新聞 2009年5月27日)
芦屋市谷崎潤一郎記念館の指定管理者、読売新聞等4者
芦屋市谷崎潤一郎記念館(兵庫県)は、2009年4月1日より、読売新聞大阪本社、武庫川女子大学、中央公論新社、大阪よみうり文化センターの4者でつくる事業連合が指定管理者になった。市民の意見を聴くために芦屋市民を対象に特別無料内覧会が開催され、武庫川女子大学教授による展示品解説等が行われる。(読売新聞阪神版 2009年4月11日)
滋賀県立琵琶湖博物館は、休刊中の情報誌をHPで発信
滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は、県の財政難により休刊していた情報誌「うみっこ通信」を、博物のHPで発信する。学芸員の研究内容や琵琶湖の環境に関する読み物を掲載し、年に数回の更新を予定している。(京都新聞 2009年3月22日)
兵庫県立考古博物館は栽培米を使用して酒造り、古代米酒は辛口
兵庫県立考古博物館(播磨町)を拠点に活動する考古楽倶楽部のメンバーが実験考古学の一環として取り組んでいた古代米酒が完成した。博物館のそばの田んぼで栽培した古代の赤米を原料にした。発酵が順調に進み、アルコール分は18〜19度。(朝日新聞播磨版 2009年3月13日)
和歌山県立近代美術館は子ども向けの観賞カードセットを製作、教諭や大学生も参加
和歌山県立近代美術館(和歌山市)は、特別展「美術百科『この人はだれ』の巻」に合わせ、子ども向けの鑑賞カードセットを製作した。紙製フォルダーに鑑賞カードと解説冊子、シールシートが入り、作品に関するクイズ等が盛り込まれている。同館学芸員のほか、小中学校教諭や大学生も参加して製作した。(毎日新聞和歌山版 2009年2月22日)
小谷城戦国歴史資料館に、乗って遊べる大型ジオラマが登場
小谷城戦国歴史資料館(滋賀県湖北町)に、戦国武将・浅井長政の居城等を配した大型ジオラマが登場する。長政が織田信長に滅ぼされる直前の1572年頃の情景を再現している。縦3m10cm、横2mで大人が乗ることもできる。同館の依頼で京都芸術大学の教授と学生が制作した。(中日新聞 2009年2月11日)
大阪市天王寺動物園は、高速道路の遮音壁にサバンナの風景画
大阪市天王寺動物園(大阪府)の敷地内を通る阪神高速道路の遮音壁に、サバンナの風景画を描く計画が進んでいる。同園では、野生動物の生息環境を再現する展示手法に取り組んでいるが、アフリカサバンナゾーンのサイ舎で高速道路の外壁が景観を害していたため、阪神高速に協力を要請していた。風景画のデザインは大阪芸術大学の学生が担当、約1800万円の資金集めは地元企業がバックアップした。(産経新聞 2009年2月7日)
大阪市天王寺動物園のホッキョクグマ回転焼き、口コミで人気
大阪市天王寺動物園(大阪府)のホッキョクグマ「ゴーゴ」をあしらった回転焼きの人気が口コミで広がっている。表面に「Save the Earth」という文字とゴーゴの焼き印が押され、収益の一部は環境保護に役立てられる。(産経新聞 2009年1月7日)
京都国立近代美術館で開催の展覧会が、カフェや書店など24店と提携キャンペーン
京都国立近代美術館(京都市)で開催中の「生活と芸術−アーツ&クラフツ展」と京阪神のカフェや書店など24店が提携キャンペーンを実施。提携店で買い物や施設を利用するともらえるステッカー(色違い全8種類)が人気。展示会場で、ステッカーの台紙1枚で絵葉書1枚、5枚でエコバック1枚に引き換えることができる。展覧会に興味をもってもらおうと美術館や主催者が企画。(朝日新聞京都版 2008年10月3日)
大阪府立弥生文化博物館が「出かける博物館」スタート
大阪府立弥生文化博物館(和泉市)は、学校などと連携して体験学習や展示などを行う「出かける博物館」を始めた。「出かける博物館」の依頼は、府内の小中高約40校から寄せられている。同館は、統廃合案が一時示されたが、積極的な館外活動を条件に当面の存続が決められていた。(読売新聞 2008年9月28日)
近江八幡市立資料館と近江八幡市立かわらミュージアムは、観光シーズンに全日開館実施
近江八幡市立資料館(滋賀県)と近江八幡市立かわらミュージアム(滋賀県)は、観光シーズンに合わせた9月から11月まで、試行的に全日開館を実施している。本年度に入り減少傾向にある入館者数に歯止めをかけるのが狙い。全日開館に伴う光熱水費の増加や利便性を勘案しながら、本格導入も視野に検討を進める。(中日新聞滋賀版 2008年9月14日)
滋賀県立琵琶湖博物館は歩道にクイズパネルを設置、来館者に好評
滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は、駐車場から入口までのスロープを長く感じるという来館者アンケートでの声に応え、歩道にクイズパネルを20mおきに設置した。学芸員が作成した琵琶湖の自然や歴史に関するクイズ計8問が出され、答えと解説が次のパネルに書かれている。(中日新聞 2008年8月15日)
京都市動物園は大学の共同研究に協力、携帯電話による動物クイズを実施
京都市動物園(京都府)は2008年8月13日に、GPS付き携帯電話を使った「ケータイ動物ナビ」を実施する。神戸大学、滋賀大学、多摩美術大学が取り組む共同研究に同園が協力するもので、来園者が動物舎の前で専用ページにアクセスすると、GPS機能で位置を確認し、その動物に関するクイズが表示される。(京都新聞 2008年8月13日)
滋賀県立琵琶湖博物館は、期間限定で「ふれあい体験教室」を再開
滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は、県の財政難により閉鎖されていた水族展示コーナー「ふれあい体験教室」を期間限定で再開する。展示交流員の配置数削減に伴い体験室は閉鎖されたが、再開を求める要望に応え、夏休みから4カ月間再開する。同館はほかに、「回転実験室」や情報誌も休止・休刊状態にある。(京都新聞滋賀版 2008年7月18日)
休館中の滋賀県立琵琶湖文化館、重文含む16点を所有者に返還
休館中の滋賀県立琵琶湖文化館(大津市)は、展示・公開という前提がなくなったことにより、重要文化財を含む寄託品3件16点を所有者に返還することが求められた。重要文化財はいずれも兵主神社(野洲市)の装飾具で、文化庁が買い上げ同館に寄託されていたが、休館を機に奈良国立博物館(奈良市)に移された。(京都新聞滋賀版 2008年7月16日)
奈良県の県立文化施設は、外国人観光客の入場を無料に
海外からの観光客誘致に力を入れる奈良県は、2008年8月から外国人観光客を対象に県立文化施設の入場を無料にする。無料化するのは美術館(奈良市)、民俗博物館(大和郡山市)、万葉文化館(明日香村)、橿原考古学研究所付属博物館(橿原市)。(日本経済新聞 2008年7月3日)
すさみ町立エビとカニの水族館は、阪神タイガース優勝祈願水槽を設置
すさみ町立エビとカニの水族館(和歌山県)は、プロ野球の阪神タイガースを応援する「優勝祈願水槽」を設置した。水槽内にはしま模様があるトラギス4匹、カニの仲間のトラフカラッパ3匹等が飼育されているほか、阪神のマスコット人形やメガホン、鳥居が沈められている。この水槽に名前入りプレートを掲示するサポーターを5000円で募集している。(毎日新聞和歌山版 2008年7月3日)
明石市立天文科学館は、引退を惜しむ声に応え、日本最古のプラネタリウムを存続使用
明石市立天文科学館(兵庫県)のプラネタリウムは、旧東独のイエナ社製で1960年の開館とともに設置された。2010年度に機種更新を予定していたが、世界でも5番目に古いプララネタリウムの引退を惜しむ声が多く、存続使用されることになった。多額の補修費が必要となるため、ふるさと納税を活用しようと、市はHPで寄付を呼びかけている。(朝日新聞神戸版 2008年6月27日)
京都国際マンガミュージアムは、登録有形文化財に登録
国の文化審議会が出した答申で、京都国際マンガミュージアム(京都市)が登録有形文化財に登録された。同館は昭和初期に建てられた小学校校舎を活用しており、コンクリート校舎は日本で最も古いものの一つであり、縦長の窓が連なるアールデコ調の外壁にも特徴が見られる。(朝日新聞京都版 2008年6月23日)
鳥羽水族館は、カエルとイモリと下駄で天気予報
鳥羽水族館(三重県鳥羽市)は、カエルとイモリの天気予報水槽を設けた。水槽にはニホンアマガエル20匹とアカハライモリ10匹が飼育され、それぞれの活動状況を観察する一方、職員が下駄を蹴飛ばしている。8月末まで統計をとり、実際の天気と照合して精度を調べるが、梅雨入り直後は、下駄に比べイモリとカエルは順調に予報した。(毎日新聞三重版 2008年6月4日)
休館中の滋賀県立琵琶湖文化館、HPや友の会で活動を継続
2008年3月に休館した滋賀県立琵琶湖文化館(大津市)の機能は、県立近代美術館や琵琶湖博物館等に移された。しかし琵琶湖文化館のHPは、収蔵品の紹介や研究成果の報告を掲載するなど再構成され、市民の意見や提案も紹介し、随時更新している。また、友の会も例年通り新規加入の申し込みがあり、5月に開催された総会には市民約50名が集まった。(京都新聞滋賀版 2008年5月23日)
京都大学総合博物館と京都造形芸術大学の共同企画、小学校教員に免許更新の講習会
2009年度に教員免許状の更新制度が導入されるのを控え、京都大学総合博物館(京都市)は京都造形芸術大学と共同で、小学校教員を対象にした講習会「理科大好きな先生に変身する三日間」を開催する。「教員免許状更新試行講習」として6・7月に計5回(15日間)実施し、講義は無料。現場の教員に理科の楽しさを伝えるのが狙いで、小麦粉等身近な材料で火山活動を学ぶなど、実践的な内容が盛り込まれている。(産経新聞京都版 2008年5月15日)
日本・モンゴル民族博物館館長、モンゴル政府から友好勲章
日本・モンゴル民族博物館(兵庫県豊岡市)の金津館長に、モンゴル政府から「友好勲章」が贈られた。外国人に授与される最高位の北極星勲章に次ぐものであり、同館長が外務省職員としてモンゴル日本大使館に勤務していた間、貴重な文化財の保護に努めたり、館長就任後も子ども達の相互交流に取り組んだことが評価された。また同館が、日本におけるモンゴル政府の文化広報センターとしての役割を果たしていることも、評価につながった。(毎日新聞たじま版 2008年3月25日)
試験に出る兵庫県立考古博物館、復元古代船が公立高入試の問題に
兵庫県立考古博物館(播磨町)の目玉展示の一つ復元古代船が、同県の公立高校入学試験の社会で出題された。古代船は豊岡市で出土した木版に描かれた絵や船形の出土品をもとに復元された。入試の問題は、船に関する写真や絵を6枚示し問いに答えるもので、古代船については「船の形以外に、家や人の形、円筒形で出土しているもの」(解答は「はにわ」)が問われた。同館は、これをきっかけに小中学生の入館の増加に期待をかけている。(朝日新聞播磨版 2008年3月24日)
天王寺動物園はビジネスプランを決定、子ども向け英語イベントなど
2007年6月にビジネスパートナーを募集していた天王寺動物園(大阪府大阪市)は、応募した95社の中から6社1団体と正式契約した。同園のフリーペーパー発刊、人気のシロクマのグッズ化等のビジネスプランが発表された。子ども向け英語イベント等、既に園内で実験したプランも含まれる。今回の提携企業以外にも、雨の日の来園を促す雨具の無料提供等8社とのプランも継続して検討する。(産経新聞 2008年3月20日)
滋賀県立琵琶湖博物館のフィールドレポーター制度、市民が地域情報を収集・分析・発信
滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は、「フィールドレポーター」制度を設けている。市民がレポーターとなって県内の自然や暮らしについて調べた情報を博物館のアンケートに答える形で報告し、フィールドレポートスタッフがデータの集計・分析し、その結果を情報発信するものであり、現在約130余名のレポーターと10余名が活躍している。他館との交流も盛んで、伊丹市昆虫館(兵庫県)の協力を得て、2008年1月にスタッフが中心となって「虫のうんこ染体験教室」を開催した。(毎日新聞しが版 2008年2月26日)
京都市動物園に京大研究者が常駐、共同研究
京都市は、2008年4月より京都大学と連携し、同市動物園に大学研究者が常駐する「野生動物研究センター」を開設する。チンパンジーを群れで飼育し、野生に近い生活環境を再現して、チンパンジーの行動や心理、動物福祉等について共同研究を行う。類人猿舎は研究者と相談し、チンパンジーの居心地の良いデザインを目指す。(朝日新聞 2008年2月26日)
みんぱくを支える友の会、研究者と行く「民族学研修の旅」が会員に人気
千里文化財団は、ショップの運営、雑誌「季刊民族学」の発行、毎月の講演会開催等様々な事業を実施し、国立民族学博物館(大阪府吹田市)を支えている。約7,000名の会員を擁する「みんぱく友の会」がこれらの活動を支えるが、中でも同館の研究者と行く「民族学研修の旅」が会員にとって大きな魅力になっている。これまでに70回以上実施し、秋篠宮殿下、漫画家・水木しげる氏、作家・荒俣宏氏等も会員として参加した。2007年は13泊14日の日程で、フランス・スペインをまたぐサンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼路を旅した。(産経新聞 2008年2月15日)
太地町立くじらの博物館、学術交流目的で捕獲イルカをトルコに売却
太地町(和歌山県)沖で捕獲され、同町立くじらの博物館で飼育中のイルカ10頭が、学術交流目的でトルコに売却された。譲渡金額は約2,900万円。海外に譲渡したイルカは、今回の10頭を含め計32頭になる。(毎日新聞わかやま版 2008年2月13日)
伊丹市の科学館と昆虫館が共催する、恒星とチョウの一生を紹介するプラネタリウム
伊丹市立こども文化科学館と同市昆虫館(兵庫県)は、恒星の誕生から消滅までの物語と、幼虫から成虫に成長するとチョウの一生との共通点等を紹介する映像プログラムを共同制作した。昆虫館にある温室のチョウを撮影し、科学館のプラネタリウムで映してもゆがまないように画像を補正し、まるで温室の中にいるような映像に仕上がった。(朝日新聞阪神版 2008年2月8日)
和歌山県立自然博物館、恐竜化石展示後に入館者急増
和歌山県湯浅町の海岸で発見された中型肉食恐竜の化石を展示する県立自然博物館(海南市)の入館者が急増した。化石が展示された2007年11月から冬休みにかけて前年度より約2割増え、同年度入館者数は1982年度の開館以来の11万人を突破する勢いである。恐竜の化石探しのイベントも定員の2倍増の応募者があり、小中学生を中心とした恐竜ブームが生まれている。(読売新聞和歌山版 2008年2月4日)
京都国際マンガミュージアム、来館者のおよそ7人に1人が外国人
開館1周年を迎えた京都国際マンガミュージアム(京都市)への来館者22万7,000人のうち、3万人を外国人が占めた。国別ではフランス、米国、イタリアという順番で多い。欧米からは大学の研究者や博物館員、大使館職員等が訪れる一方、アジアからはマンガを産業振興に活かそうとする目的での視察が目立つ。日本語のみの同館リーフレットは、5カ国語表記に変更された。(産経新聞 2007年12月19日)
京都国立近代美術館で東京フィルムセンターの映画上映、独法国立美術館に見る連携の形
京都国立近代美術館(京都市)で、東京国立近代美術館フィルムセンターが所蔵する映画作品が毎年2回継続的に上映されることになった。2001年に国立美術館が独立行政法人国立美術館に統合されたことに伴い、このような連携が生まれた。映画は美術に大きな影響を与えたこともあり、映画を継続上映することは同館の長年の希望であった。(京都新聞 2007年12月14日)
彦根城博物館は、井伊直弼の茶会記を収録した叢書を刊行
彦根城博物館(滋賀県彦根市)は、茶の湯に造詣が深かった十三代彦根藩主・井伊直弼の研究史料や茶会記を収録した「彦根城博物館叢書3」を刊行した。同館の彦根藩資料調査研究員会5班の一つ「茶湯研究班」の成果であり、これにより「彦根城博物館叢書」全7巻が完結した。同書は博物館売店のほか、全国の書店でも販売する。(中日新聞滋賀版 2007年12月13日)
和歌山県立自然博物館は生物カードを作製、準絶滅危惧種など紹介
和歌山県立自然博物館(海南市)は、2006年度の年間入館者が14年ぶりに10万人を突破したのを記念に、県内に生息する身近な生物等を記載した博物館カードを作製し、入館者に配布した。学芸員が専門毎に写真撮影した生物や解説を記載したカードで、春の発行に次ぐ第2弾を待ちかねる子ども達の声に応えたものである。準絶滅危惧種等のほか、表面が特殊加工された「謎のカード」を含む19種類のカードが配布された。(産経新聞和歌山版 2007年12月9日)
伊丹市昆虫館の「昆虫食」展、試食会も好評
伊丹市昆虫館(兵庫県)は、世界各地の昆虫料理を集めた「昆虫食」展を開催し、関連イベントに試食会も実施した。当日は先着30名のところ、開会前に整理券がなくなる人気で、参加者はイナゴやハチの子、ガの幼虫等を試食した。(朝日新聞阪神版 2007年12月7日)
みんぱくのマスコミ戦略、研究者がラジオ出演、民族学をPR
国立民族学博物館(大阪府吹田市)は、2006年度より、大手広告代理店と連携して広報活動を強化している。2007年10月より、ラジオ大阪の30分番組「みんぱくラジオ〜世界を語る〜」に同館の研究者が出演し、調査・研究の成果やエピソードを語っている。リスナーに特別展の招待券をプレゼントすることもある。(朝日新聞 2007年12月2日)
宝塚市立手塚治虫記念館は常設展示の外国語案内冊子を作製、館内で無料貸出
宝塚市立手塚治虫記念館(兵庫県)は、外国語で館内の常設展示を紹介する小冊子を作製し、館内で貸出す。中国や韓国等からの外国人入館者が増加したことに対応するもので、英語、中国語、ハングルで合わせて1,200部を用意した。入館時に無料で貸し出し、退館時に返却してもらう。(読売新聞阪神版 2007年11月27日)
大阪企業家ミュージアムは、大学生の就職活動を支援
大阪企業家ミュージアム(大阪市)は、大学生の就職活動を支援している。2007年度は松下電器産業や帝国ホテル等の若手社員を呼び、仕事の様子を聞くセミナーを開催するほか、エントリーシートの書き方や集団面接のポイントなども指導する。(日本経済新聞 2007年11月24日)
みんぱくの展示ガイドは携帯ゲーム機、子どもに人気
国立民族学博物館(大阪府吹田市)は、民間の研究所との共同開発により、新しい展示ガイド機を導入した。ソニーのプレイステーションの操作ボタンの一部をカバーで覆い、新たなソフトを組み込んだもので、展示品の解説や三択クイズのほか、利用者の感想を聞く質問が映し出され、回答に応じて関連資料の展示場所などが紹介される。導入後1カ月で延べ729人に無料で貸し出された。(読売新聞 2007年10月10日)
東近江市の第3日曜は家族の日、博物館も無料サービス
東近江市は2007年10月より毎月第3日曜を「家族ふれあいサンデー」と定めた。近江商人博物館や野口謙蔵記念館など公立の7施設では、市が発行するカードの提示により、家族連れは無料で入館できる。期限は2009年度までだが、利用施設の増加を含め、継続を前提に制度を見直す予定。(朝日新聞滋賀版 2007年10月6日)
天王寺動物園は市民サポーターの募集を開始
天王寺動物園(大阪市)は、一口5千円で市民サポーターの募集を始めた。1回500円の入場料10回分を前払いする形で、イベントへの優待やグッズの割引、職員手作りの記念品贈呈の特典が与えられる。集まった資金は園内の整備や動物の餌代に充てる予定である。企業などを対象にした団体サポーター(一口5万円)もあり、サポーターとなった団体名を記したプレートが園内に掲示される。(大阪日日新聞 2007年10月3日)
神戸ビエンナーレの周遊ブックにはミュージアムの入場割引など特典が満載
2007年10月に開催される総合芸術祭「神戸ビエンナーレ2007」(10月6日〜11月25日)を機に周遊ブックが作製された。チケット購入者に配布されるこの周遊ブックを提示すれば、神戸海洋博物館や小磯記念美術館などのミュージアムや娯楽施設41施設で最大約3割の割引が受けられる。(神戸新聞 2007年9月29日)
池田市立上方落語資料展示館は、アマチュア落語家コンテスト開催に向け、落語家入門講座を開始
池田市立上方落語資料展示館「落語みゅーじあむ」(大阪府)は、名誉館長に就任する桂三枝さんのアイデアを受け、全国アマチュア落語家コンテストの開催を構想している。2007年10月に、池田を舞台にした落語の演目を教える全12回の落語家入門講座を開始し、アマチュアを育成した上で、2009年頃にコンテストの実現を目指す。(朝日新聞 2007年9月26日)
神戸市立王子動物園は神戸大生による動物ガイドを開始、市民ガイドの養成も計画
神戸市立王子動物園(兵庫県)は、動物の共同研究を行っている神戸大学農学部などの学生がガイド役となって、コアラなどの生態を来園者に説明する「動物ガイド」を始める。学生たちは、2006年に行ったガイド活動が市民に好評であったため、2007年3月にボランティアグループを結成し、同園から研修を受けた後にボランティア登録をした。同園では市民によるガイドを公募して養成する計画も進めるなど、市民参加型の動物園を目指している。(毎日新聞こうべ版 2007年9月25日)
京都のお寺は宝物館の新築や建て替えブーム。極楽浄土を表す展示空間や、学芸員資格を持つ僧侶も
京都の大きな寺院では、宝物館の新築や建て替えが相次いでいる。三千院の宝物館「円融蔵」は内陣天井画を原寸大で復元し、相国寺境内にある承天閣美術館は禅宗寺院様式を採り入れたり高僧の墨跡を展示するなど、独自の工夫を加えている。醍醐寺は約10人の職員や僧侶が学芸員資格を持つ。このブームの背景には、文化庁が展示施設にも補助金を出すようになったこと、寺側が文化財活用に積極的になったこと、信仰の対象だった仏像や仏画が鑑賞の対象にもなりうることが寺と博物館双方で認識されるようになったことなどが挙げられる。(読売新聞 2007年9月18日)
滋賀県立琵琶湖博物館は火山灰調査の成果をインターネット上で公開、成分や年代などをまとめた電子図鑑
滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は、琵琶湖の底につもった火山灰調査の写真や成分などを「電子図鑑」としてまとめ、インターネット上で公開をしている。図鑑は1986年に行われた湖底調査を基にまとめられ、39万年前から3千年前までの75層の火山灰の成分、年代、特定される噴火火山名が記載されている。(京都新聞滋賀版 2007年9月15日)
和歌山県立自然博物館は、子どもを対象に体験教室を開催。魚が暮らせる水槽を考え、館内で展示
和歌山県立自然博物館(海南市)は、子どもと保護者を対象に体験教室「水族館で魚を飼おう」を開催した。参加者は同館付近の磯で生き物を捕らえ、その名前・特徴・生息環境などを調べながら、生き物が快適に暮らせる水槽をレイアウトした。完成した水槽は、生き物が死ぬまで実際に館内で展示される。(わかやま新報 2007年9月15日)
大阪市立の博物館・美術館は、初の共同キャンペーンでお宝を一斉公開。スタンプラリーも実施
大阪市立の博物館・美術館など8施設が、自慢の所蔵品を同時公開する「ミュージアムウィークス大阪2007・秋」が始まった(9月7日から9月30日まで)。創造都市戦略による初の共同キャンペーンとして実施されるもので、国宝の陶磁器(市立東洋陶磁美術館)や「大坂夏の陣図屏風」(大阪城天守閣)などの逸品を一斉に鑑賞できる機会になる。スタンプラリーも行われ、各施設のスタンプを集めるとオリジナルグッズがもらえる。(読売新聞 2007年9月7日)
兵庫陶芸美術館は、研修旅行を組み合わせた講座を開催。近隣の美術館を訪問し、20世紀の陶芸を考える
兵庫陶芸美術館(篠山市)は、研修旅行を組み合わせた講座「ひょうごやきもの歴史紀行−激動の20世紀 現代陶芸へのいざない」を開催する。2008年2月まで5回開催され、講師は同館の学芸員などが務める。備前陶芸美術館(岡山県備前市)、京都国立近代美術館(京都市)などを訪問し、作品を鑑賞しながら学ぶ。(神戸新聞 2007年9月5日)
<<HOMEへ戻る
ミュージアム・データ
ミュージアム・データ
最新号はこちら


ミュージアム・データ最新号
リンク
株式会社 丹青研究所

株式会社 丹青研究所
▲Page Top
ALL Rights Reserved, Copyright(C) 2007, Tansei INSTITUTE
掲載されている情報は、記事執筆時点のものです。掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。お問い合わせはinfo@museumdata.ne.jpまで。個別のお問い合わせに対して、すべてご回答することはできかねますのでご了承ください。