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しながわ水族館はHPで水槽の24時間ライブ映像を配信
しながわ水族館(東京都品川区)は、HPで水槽の24時間ライブ映像の配信を始めた。熱帯魚の水槽と大型の魚が泳ぐ「トンネル水槽」にカメラを取り付け、交代で映し出す。大勢の人に見てもらおうと、10分間で自動的に切れるが、今後接続状況を見て制限時間を調整する。(東京新聞2009年12月30日)
鉄道博物館の埼玉県への年間経済効果は、浦和レッズ優勝時に匹敵
鉄道博物館(埼玉県さいたま市)の同県に与える年間経済効果は111億円になると推計された。2008年度の入場者141万人の交通費や飲食費、土産購入費などの直接効果が75億円、店舗の商品仕入れや社員増員などの波及効果が36億円とされ、この合計額は、浦和レッズがJリーグ優勝を決めた2006年度の127億円に匹敵する。(読売新聞埼玉版2009年12月22日)
千葉市動物公園はレッサーパンダ体操をDVD化、映像コンテストの優勝作品
千葉市動物公園(千葉県)は、レッサーパンダ体操をDVD化し、市内の全幼稚園と保育園に配布する。体操を考案したのはレッサーパンダファンの入園者。1年行動を観察し、アニメと実像で映像化したものが、同園が開催した自由映像コンテストの優勝作品に選ばれた。映像は、アニメのレッサーパンダが体操を実演し、背景に体操に合わせた実写の画像が流れる。(読売新聞千葉版2009年12月17日)
町田市立国際版画美術館に版画収集家が2,000万円と318点を遺贈
町田市立国際版画美術館(東京都)に版画収集家が2,000万円と版画318点を遺贈した。遺贈者は生前に、版画専門館である同館に寄贈を希望し、2007年に同館学芸員が作品調査を行っていた。町田市は故人の遺志に基づき、現金を作品収集に充てる予定である。(朝日新聞多摩版2009年12月1日)
日本新聞博物館は、長寿祝いの記念新聞作りを無料でサポート
日本新聞博物館(ニュースパーク)(神奈川県横浜市)の新聞製作工房は、77歳の喜寿以上の長寿を祝う高齢者やその家族が、オリジナル新聞「ご長寿新聞」を作って発行するのを無料でサポートするサービスを行っている。希望者は事前にコメントや写真等をデジタルデータで用意し、記者経験豊富なインストラクターのアドバイスを受けながら、A3サイズ片面の新聞を2時間で作成する。土・日曜の限定サービスで予約が必要。(読売新聞神奈川版2009年11月26日)
港区の3私立美術館はスタンプラリーを開催
東京都港区虎ノ門周辺の直径約500メートル圏内にある菊池寛実記念智美術館、大倉集古館、泉屋博古館の3私立美術館は、グループ「あーととらいあんぐる」をつくり、初の連携イベントとしてスタンプラリーを開催している。3館とも回った先着百人に、大倉集古館の非売品カードを含む、各館のオリジナルポストカード計6枚が贈呈される。(東京新聞2009年11月26日)
国立科学博物館は、全国10大学の最先端研究を紹介する展示を開催
国立科学博物館(東京都台東区)は3期間にわたって、全国10大学の最先端研究を紹介する企画展示「大学サイエンスフェスタ」を開催している。研究成果を体験、理解してもらうだけでなく、研究者や大学院生が研究の内容や意義をわかりやすく解説する工夫を学ぶ機会にもなっている。ロケット開発、エネルギー、環境などのテーマによって、各大学の特色や個性を知ることも期待できる。(読売新聞2009年11月18日)
市川市動植物園の入園券、京成カードのポイントで交換可能に
京成グループのクレジットカードの利用によってたまったポイントで、市川市動植物園(千葉県)へ入園できるようになった。ポイントで獲得した「京成グループ共通優待券」(500円分)を同園窓口で入園券(大人420円)と同園オリジナルポストカードに交換できる。優待券を京成グループ以外の文化施設で利用できるのは初めてである。(産経新聞千葉版2009年11月17日)
かみつけの里博物館は、住民参加型の古墳再現プロジェクトを完了
かみつけの里博物館(群馬県高崎市)が2000年に開始した、八幡塚古墳の築造当時の姿を復元する「プロジェクト6000」が終了した。同古墳に約6千本の埴輪を制作・設置するもので、週末毎に開催した埴輪づくり教室で市民が作った埴輪が古墳に設置される。(産経新聞群馬版2009年10月30日)
足利市は市内への転入者に美術館無料券を配布
足利市は、2009年10月から市内への転入者に足利市立美術館(栃木県)、史跡足利学校、草雲美術館の3施設の無料入場券を配布する。転入手続き時に窓口で1世帯につき各施設1枚を配布。1枚につき2人まで無料になる。(読売新聞栃木版2009年9月25日)
横浜美術館は市民から資金支援を募り、代表作品の展示・保存に活用
横浜美術館(神奈川県横浜市)は、「横浜美術館フレンズ」を始めた。市民から資金支援を募り、代表作品の解説文の作成や音声ガイドの開発、見やすい照明の設置など、展示状態の保存に活用する。支援参加費は1作品につき1万円で、支援参加者には企画展のオープニング招待などの特典が与えられる。(産経新聞神奈川版2009年9月19日)
財団法人観世文庫は伝承資料6千点をネットで公開
国の重要文化財を含む能楽資料を所蔵する財団法人観世文庫(東京都渋谷区)は、2009年10月に伝承資料約6千点のネット公開を始めた。画像付きは約5千点。資料は、型付けや作り物の工夫などを記した実践的な文書が目立つ。(朝日新聞2009年9月18日)
東京都恩賜上野動物園と東京都美術館が共同企画、展覧会に合わせ古代エジプトの動物を紹介
東京都恩賜上野動物園は、隣接する東京都美術館(以上台東区)で開催中の「トリノ・エジプト展」に合わせ、ライオンやカバのオリの前で古代エジプトの動物神をパネルで紹介している。体は女性、頭はライオンの戦いの神など、パネルは4種類。同展に出品されている古代彫刻などの写真が使われ、実際の動物と見比べることができる。(朝日新聞2009年8月5日)
館山市立博物館は観覧料値上げ、入館者も収入も増
館山市立博物館(千葉県)は2009年7月1日に観覧料を値上げしたが、1カ月後の有料入館者数は前年同月比の131%、収入も同257%と大幅に増加した。観覧料は市民は据え置き、市外の人のみを対象に値上げした。入館者数を地域別にみると市内は1割程度で、利用者の大半は県内・県外だった。県外の小中校の学習旅行での活用や小中高生の伸び率が増加傾向にある。(房日新聞2009年8月4日)
森美術館は観客に展覧会の撮影許可、著作権論争に一石
森美術館(東京都港区)は、中国人アーチスト・艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏らの展覧会で、観客の写真撮影を許可する取り組みを試験的に始めた。撮った画像は加工せずに非営利目的で使用することなどが条件。国内の美術館では、外部から作品を借用する企画展の撮影は、著作権の問題等から認められることがほとんどない。(日本経済新聞2009年7月25日)
横浜市立野毛山動物園は、動物病院ガイドツアーを実施
横浜市立野毛山動物園(神奈川県)は、2007年より月1回のペースで同園内にある動物病院のガイドツアーを実施している。同園にいる4人の獣医師が交代でガイドを務め、紹介する動物も月毎に選んでいる。病院には園内動物の治療のほか、県内から傷ついた野生鳥獣が運び込まれる。けがをした背景などを説明し、人間と動物の関係を考えてもらうのがねらい。(朝日新聞横浜版 2009年6月27日)
中之条町歴史民俗資料館は音声案内を開始、音楽プレーヤーを使った手作りガイド
中之条町歴史民俗資料館(群馬県)は音声案内を始めた。市販の音楽プレーヤーを使い、原稿作成や吹き込み等も職員が手がけた。見取り図と機械を手にし館内を巡り、展示品と同じ番号のボタンを押すと解説が流れる仕組みで、聴きたい音楽を選ぶ感覚に近い。(朝日新聞群馬版 2009年6月12日)
横浜の3動物園は共同で公式ガイドブックを刊行
神奈川県横浜市の横浜市立野毛山動物園、よこはま動物園ズーラシア、横浜市立金沢動物園は共同で公式ガイドブックを刊行した。各園1冊に分かれ、いずれもA5判80ページのフルカラー。動物の写真のほか、動物の生態やデータ、見所、飼育員の一日の仕事内容が紹介されている。(読売新聞神奈川版 2009年6月7日)
羽村市動物公園の2008年度入園者は24万人台に回復、身の丈に合った工夫で改善
羽村市動物公園(東京都)は、2008年度の入園者が24万人台に回復するとともに、経費も削減した。2002年に入園者が約19万人にまで落ち込み、2008年度から指定管理者制度を導入した。「横浜・八景島シーパラダイス」を運営する指定管理者は、水族館と連携して小型プールでサメやクマノミを展示したり、近隣の大型スーパーから廃棄する野菜などを提供してもらった。予算をかけずに、小型プールでの移動水族館やバックステージツアーなどアイデアで勝負したり、早朝午前6〜8時を通年で無料とした。(読売新聞多摩版 2009年5月21日)
都内の5美術館、免許返納高齢者に割引サービス
東京都内にある出光美術館、山種美術館(以上千代田区)、岡本太郎記念館(港区)、世田谷美術館(世田谷区)、戸栗美術館(渋谷区)は、運転免許証を返納した高齢者に対し、100〜200円の入館料割引やポストカード贈呈などのサービスを始めた。高齢者は運転を止めると自宅にこもりがちになるため、外に出てもらおうと、警視庁交通部が美術館の協力を得た。(産経新聞 2009年4月30日)
上河内民俗資料館の2008年度入館者数は前年から倍増、地域資源の企画展が起爆剤
上河内民俗資料館(栃木県宇都宮市)の2008年度入館者数は約3,500人で、前年からほぼ倍増した。五月人形、屋台彫刻や御輿、ひな人形をテーマに企画展を実施した時期の入館者が特に多かった。展示品は地区内の民家などで所蔵していたものが中心で、眠っていた逸品の展示が評判となり、客足が伸びた。(下野新聞 2009年4月23日)
とちぎ蔵の街美術館は歌麿の肉筆画を初公開、周辺施設にも集客効果
とちぎ蔵の街美術館(栃木県栃木市)は、市内の民家で発見されて市が取得した、喜多川歌麿の肉筆画「女達磨図」を2009年2月3日から28日まで初公開した。観光客が減少する2月であるにもかかわらず、期間中5100人以上が入場したばかりか、無料の市郷土参考館の入館者が倍増するなど、周辺の観光施設も入館者が増加したり、駅前商店街の売り上げもアップした。初めて扱った書籍など歌麿グッズの売り上げも好調であった。(下野新聞 2009年3月10日)
国立西洋美術館で開催のルーヴル展、切手シートが人気
国立西洋美術館(東京都台東区)で開催の「ルーヴル美術館展」の特設売店で、展示作品を印刷したオリジナル切手シートが人気を集めている。フェルメールの作品等10点が印刷され、1シート1,500円。5日間で317シートが売れ、追加生産された。(読売新聞 2009年3月5日)
宇都宮美術館は、学校が保管する美術品を活用するプロジェクトを推進
宇都宮美術館(栃木県宇都宮市)と同市教育委員会は、「学校所蔵品再発見プロジェクト」を進めている。同館学芸員が小中学校60校の倉庫等を調査した結果、小杉放菴等、同県ゆかりの美術家の作品約400点が発見された。同館は発見された美術品のデータベース化を進め、地域の文化資源として有効活用していく。第一弾として、中学生学芸員による企画展を開催する。(読売新聞栃木版 2009年2月27日)
千葉市科学館のリモート天文台が試験運用、パソコン映像で天体観測
千葉市科学館(千葉県)がある15階建てビル屋上に設置されているリモート天文台の試験運用が、市内小・中学校等を対象にスタートする。六連フルリモート望遠鏡を備え、月、星、太陽の観測ができる。操作はインターネットを通じて行い、事前に同館から発行を受けた接続コードを入力すると専用の操作画面につながる。観測したい天体を選ぶと、自動的に望遠鏡が天体をとらえ、映像がパソコン画面に映し出される。(千葉日報 2009年2月18日)
電車を「美術館」に見立てた列車が登場
1編成(8両)の車内広告を美術館と博物館のポスターで埋め尽くす、電車を「美術館」に見立てた列車が登場した。京急電鉄が企画。京急が走る東京・神奈川には多くの美術館や博物館があることに注目。「アートギャラリー号」と命名し、主に泉岳寺−三崎口間を1日平均2〜3往復する。2009年3月末まで。2007年には一般客の絵や写真を展示する企画が好評だった。(朝日新聞 2008年12月28日)
相模原市、宇宙航空研、東京国立近代美術館は、文化事業等協力協定を締結
相模原市、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、東京国立近代美術館の3者は4日、神奈川県相模原市内にある相模原市立博物館、東京国立近代美術館フィルムセンター相模原分館、JAXA相模原キャンパスの3施設の相互利用や人材交流などの連携を強化する文化事業等協力協定を締結した。相模原市側では、JAXAのロケット展示施設の案内を市民ボランティアで行う、フィルムセンターの上映場(200人収容)の積極的利用を進めたいとする。(朝日新聞さがみ野版 2008年12月5日)
埼玉県立近代美術館の所蔵作品が、館外展示される機会に恵まれず
モネ「ジヴェルニーの積みわら、夕日」やピカソ「静物」など近代西洋絵画14点をはじめ、約2千8百点の美術品を収蔵している埼玉県立近代美術館(さいたま市)の所蔵作品が、館外展示される機会に恵まれていない。移送や保険の負担が「借りる側」に生じるため。県内他施設で所蔵品を展示する際の移送や保険は県側の予算に想定されていない。他施設からは「共催や巡回展示で負担軽減を目指せないか」との案も出る。(埼玉新聞 2008年12月1日)
来館者アップへ、千葉市花の美術館が涼しさを演出する噴水をオープン予定
来館者数が大きく落ち込む夏の来館者アップへ、千葉市花の美術館(千葉県)の前庭に涼しさを演出する噴水を、来年4月開設に向け整備する。来館者の投票で、風にたなびく霧状の「ミスト噴水」と迫力のある水の柱を創出する「樹氷噴水」の案を採用。日本宝くじ協会の助成金を活用する。(千葉日報 2008年10月29日)
多摩動物公園のチンパンジーが、空き缶回収を利用したリサイクルに成功
東京都多摩動物公園(日野市)のチンパンジー、メスの「ミル」(五歳)が、空き缶回収で入手したコインを使って自動販売機から缶ジュースを買うリサイクルに成功した。(東京新聞 2008年10月24日)
町田市立国際版画美術館に「美術館コンシェルジュ」
町田市立国際版画美術館(東京都)で、総合案内をするボランティア「美術館コンシェルジュ」が活躍している。同館が市広報で公募し、23人が採用された。土、日曜、祝日に交代で活動。(読売新聞多摩版 2008年10月15日)
国立科学博物館は、未来技術遺産の登録制度を開始
国立科学博物館(東京都台東区)は、科学技術の発達史で重要な成果を示した重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)の登録制度を始め、第1回として23件を登録した。登録されると、所有者に登録証を交付、同博物館のウェブサイトで情報を公開する。(朝日新聞 2008年10月4日)
東京都庭園美術館が「建物公開」を実施
東京都庭園美術館(港区)が、館内のアール・デコ装飾を細部まで鑑賞できる「建物公開」を実施。同館では、入場者の「建物そのものをもっと見たい」との要望から不定期に館内装飾の鑑賞をテーマにした建物公開日を設けてきた。館内撮影もでき、毎回好評。(東京新聞 2008年9月27日)
鉄道博物館は、市や商工会議所と協力して、鉄道についての検定試験を実施
入館者数が、8月末で170万人を突破した鉄道博物館(埼玉県さいたま市)は、さいたま市やさいたま商工会議所と協力して、鉄道についての検定試験を実施する。問題は鉄道博物館が監修する予定。(読売新聞埼玉版 2008年9月26日)
くにたち郷土文化館はヘチマカーテンや展示室の節電で、使用電力3割減
環境に優しい「エコ博物館」を目指すくにたち郷土文化館(東京都国立市)は、約4カ月の取り組みで使用電力を前年同期に比べて3割以上減らし、光熱費も約10%節約できた。ガラス張りの入口にヘチマ等の蔓をはわせて直射日光を遮ったり、入館者の在室時のみ照明するなど展示室の節電にも努めた。(読売新聞多摩版 2008年8月28日)
横須賀美術館は障害児向けワークショップを開催、家族と一緒にアートを楽しむ
横須賀美術館(神奈川県横須賀市)は、2008年10月まで月2回、障害児向けワークショップ「みんなのアトリエ」を開催する。障害児が家族と一緒に作品制作するもので、既に定員に達している講座もある。(神奈川新聞 2008年8月26日)
三鷹市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)は、入館チケットの地元への優先枠を拡大
三鷹市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)(東京都三鷹市)は、2008年9月1日より入館チケットの地元への優先枠を拡大する。これまでの三鷹市に加え、武蔵野市、小金井市、西東京市の在住者、在勤・在学者に優先枠を広げる。同館の定員は2400名で、毎日100名を特別枠として確保している。(朝日新聞 2008年8月26日)
東京都港区の美術館・博物館24館は新組織を設立、共通イベントを拡大
国立新美術館、サントリー美術館等公営・民営の24館が参加する「港区ミュージアムネットワーク」が、2008年8月21日に発足した。文化施設が集まる同区では、近隣の施設をはしごする人も多く見られる。今後は共通イベントの実施、共同HPの開設、共同の情報紙発行等が予定されている。(日本経済新聞 2008年8月21日)
ミュージアムパーク茨城県自然博物館は、中学生を対象に3泊4日の理数博士教室を開催
ミュージアムパーク茨城県自然博物館(茨城県坂東市)は2008年8月、中学1・2年生を対象に「理数博士教室」を開催した。参加者は常総市の宿泊施設に3泊し、研究機関や同館に出向き、学芸員や大学教授等の指導のもと、遺伝子組み換えやGPSを使った最新の測量実習に取り組んだ。(茨城新聞 2008年8月18日)
埼玉県の公立美術館・博物館5館は連携強化、共同企画第一弾は「竜巻フェスタ」
埼玉県の県立近代美術館、うらわ美術館(以上さいたま市)、川越市立美術館、川口市立アートギャラリー・アトリア、入間市博物館(ALIT)は、文化庁が進める芸術拠点形成事業を受け、共通のイベントや講座の開催を計画し、連携を強化している。共同企画の第一弾は「アート竜巻フェスタ」で、県内在住の美術家が監修した風車約650本が県立近代美術館を皮切りに順次配置される。(読売新聞埼玉版 2008年8月16日)
埼玉県立さきたま史跡の博物館の見学会、熱気球に乗って空から古墳群を一望
埼玉県立さきたま史跡の博物館(埼玉県行田市)は、熱気球に乗って上空20mから古墳群を一望するという見学会を2008年8月30日に実施する。古墳群の世界遺産登録推進活動の一環で、募集人数は300名、費用は保険料を含め1名500円。(朝日新聞埼玉版 2008年8月8日)
市川市動植物園は調理室を公開、飼育員が動物たちの餌を紹介
市川市動植物園(千葉県)は、調理室を一般公開し、飼育員が動物たちに与えている餌を紹介した。虫を好む小型のサルには、ニンジンや煮干しを食べさせた幼虫を与えて栄養バランスを取るなど、調理方法や裏話を披露した。(東京新聞千葉版 2008年8月7日)
千葉市科学館で中学校理科教育研究会開催、最新機器を活用し公開授業
千葉市科学館(千葉県)で2008年7月31日、全国中学校理科教育研究会千葉大会が開催された。博物館や科学館との連携協力が新指導要領に盛り込まれたことを踏まえ、4種類の授業が公開された。科学館の展示コンテンツを利用した授業には、中学校2年生約30人が参加し、展示機器を使い、「空飛ぶ種」等8種類の課題に取り組んだ。(千葉日報 2008年8月1日)
新江ノ島水族館のイルカウォッチング、潜水機材を被って水中観察
新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)で、「シーウォーカー」と呼ばれるヘルメット形の潜水機材を被って水中観察するイルカウォッチングが人気を呼んでいる。水深3mのプールの底で、目の前にイルカが寄ってくる。ヘルメットの中へは陸上の空気を入れる。顔や髪を濡らさず、また眼鏡をしたまま観察ができる。(毎日新聞 2008年7月29日)
町田市立国際版画美術館の出張企画、版画名品を額縁なしで鑑賞
町田市立国際版画美術館(東京都)は、出張企画として鶴川市民センターで鑑賞講座を開催する。シャガール等の所蔵作品20点が出品され、額縁に入っていない版画をじっくり見てもらう。作品を汚さないように、参加者はハンカチかマスクを持参する。(朝日新聞多摩版 2008年7月26日)
千葉県立安房博物館は安房学講座を開催、ボランティアが運営を支援
千葉県立安房博物館(館山市)は、安房学講座「富浦の漁撈と民俗」を開催する。安房と海を結ぶ同講座は2000年1月にスタートし、今まで聴講した人は5,600人を数える。同講座企画員となったボランティアが運営の一端を担い、職員に協力している。(房日新聞 2008年7月25日)
上野動物園は職員をノルウェーに派遣、ライチョウ飼育に挑戦
上野動物園(東京都台東区)は、絶滅危惧種U類に分類されるライチョウの飼育と人工繁殖に取り組むために、技術が確立しているノルウェーの大学に職員2名を派遣した。職員は2008年6月から2カ月過ごす。2009年にノルウェーから卵を持ち込み飼育を始め、めどが立ったら日本のライチョウ飼育に挑戦する。(朝日新聞 2008年7月2日)
ズーラシア内繁殖センターは、希少動物の保存研究の1日体験を開催、中高生等を募集
よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)内の横浜市繁殖センターは2008年7・8月の3日間、中高生等を対象に、希少動物保存のための研究作業を1日体験する「科学スクール」を開催する。参加者は遠心分離器を使って動物の血液からDNAを取り出すなどの実験を体験するほか、普段は未公開のセンター内の見学ができる。(東京新聞神奈川版 2008年7月1日)
廃校を活用した東京おもちゃ美術館、子ども連れ・カップル・中高年でにぎわう
2008年4月に東京都中野区から新宿区に移転開館した東京おもちゃ美術館は、戦前に建てられた小学校校舎を活用している。職人が製作した展示棚や休憩席等デザインにもこだわり、玩具だけでなく備え付けの大型遊具も展示されている。手作りおもちゃ教室等も開催しているが、子ども連れのほか、カップルや一人で訪れる中高年の姿も目立ち、休日は三百数十〜七百人という盛況ぶりである。(日本経済新聞 2008年6月28日)
国立歴史民俗博物館の近世展示室、改装後校外学習に人気。県外からも来館
国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)は、近世を紹介する第三展示室を2008年3月に改装オープンした。江戸風屏風の再現地図、タッチパネル、町並の巨大模型を導入する等、展示物を実感できる工夫や、小中学生の入館料を無料にしたことなどにより、東京都や神奈川県からも校外学習に訪れる小学校が増えた。(朝日新聞ちば版 2008年6月21日)
根津美術館は所蔵作品を競売で売却、改装費用の一部に
根津美術館(東京都港区)は、中国宮廷宝飾時計15点を競売に出品し、予想価格を大幅に上回る額で全点落札された。主に日本美術を収集する同館は、展示の機会が少ないために売却を決めた。売却で得られた約37億8千万円は改装費用の一部に使われるが、運営のために所蔵品を売却することは、日本の美術館では珍しい。(朝日新聞 2008年6月7日)
栃木県立美術館は、県公用バスを活用し、学校に無料貸出
栃木県立美術館(宇都宮市)は、県公用バス2台を来館用の送迎バスとして、県内の小中高校に無料で貸し出す。7〜9月・11月・2009年2月の3期間を「県美アートスクール」と銘打ち、希望する学校に貸し出す。利用する場合は観覧料も無料。(下野新聞 2008年5月30日)
板橋区立美術館の江戸絵画が商品や包装紙に。作品フィルムを商業用に無料貸出、学芸員も協力
板橋区立美術館(東京都)は、狩野探幽の絵画や北斎の浮世絵等同館が所蔵するの作品のフィルムを商業用に無料で貸し出すサービスを始めた。美術館の役割を地元産業の育成に広げようとする試みで、学芸員が商品にふさわしい絵を提案する。貸し出すのは、著作権が及ばない江戸時代以前の作品約100点で、区外の企業でも申し込みが可能。(読売新聞 2008年5月30日)
多摩動物公園の地域限定版切手シートが売れ行き好調、郵便局は追加販売
多摩動物公園(東京都日野市)の開園50周年に合わせ、2008年4月から地域限定販売されている切手シートの売れ行きが好調である。当初は3,000部発行の予定であったが、郵便局は新たに1,000部を追加販売すると発表。切手は、ライオンやレッサーパンダ等の動物や昆虫の写真を取り込んだ80円切手の10枚組で、1,200円。(東京新聞 2008年5月29日)
神奈川県内博物館の学芸員8名が共同出版、学芸員の仕事と地域との関わりを紹介
神奈川県内の博物館で働く学芸員8名が、「博物館の仕事」(岩田書院)を出版した。学芸員の仕事と地域との関わりを柱にした書籍で、3館連携で開催した展覧会の経緯等、具体的な取り組みを紹介している。(朝日新聞神奈川版 2008年5月27日)
東京国立博物館の常設展示に「桑戸五大明王像」、3年間限定の寄託
東京国立博物館(台東区)に、山梨県笛吹市桑戸区が管理する県指定文化財「桑戸五大明王像」が寄託される。不動明王座像と四尊の立像で構成されるもので、5体そろって現存するのは全国的にも珍しい。同館から寄託の要請があったが、地元の要望により寄託は3年間に限定され、早ければ年内に本館の彫刻コーナーに展示される予定。(山梨日日新聞 2008年5月21日)
成田空港に日本折紙博物館が開館、「秘伝千羽鶴」等展示
石川県加賀市にある日本折紙博物館が、成田空港店を第1旅客ターミナルに開館した。出国審査を終えた客がくつろぐ中央エリアに設けられ、1枚の折紙でつながった鶴を折る「秘伝千羽鶴」等約300点が展示されている。折紙や教本等の土産品売り場もあり、外国人旅行者だけでなく日本人にも好評という。(朝日新聞ちば版 2008年4月30日)
閉館するサツマイモ資料館、2千余点の資料は川越市立博物館に寄贈
サツマイモ資料館(埼玉県川越市)は、井上館長の引退により、後継者がいないため2008年6月に閉館する。同館の2千余点の展示品は、閉館後、川越市立博物館に寄贈される。(埼玉新聞 2008年4月27日)
横浜美術館に畳の居間が出現、家具・施工費は民間企業が提供
2008年4月、横浜美術館(神奈川県)に居間が出現した。70uの畳敷きの空間には、同館の所蔵作品6点も飾られている。同館が2008年から公募している企業との連携プログラム「Heart to Art」により実現したもので、家具や施工費は民間企業が提供した。館側は新たな資金調達法と見る一方、企業側は広告効果やイメージアップを狙っている。(朝日新聞神奈川版 2008年4月24日)
白樺文学館は我孫子市に寄贈へ、2008年度は市と共同運営
2001年に個人が開設し、近代文学の白樺派関連の資料を所蔵する白樺文学館(千葉県我孫子市)は、2009年度に我孫子市に寄贈される。志賀直哉の「暗夜行路」の原稿やバーナード・リーチの花瓶等を含む約5,000点の資料が、土地と建物とともに寄贈される。2008年度は市と共同運営を行い、市は運営費90万円を負担し、職員2名を派遣する。(東京新聞千葉版 2008年4月19日)
日本科学未来館のボランティア、技術者OBが科学の魅力を伝える
日本科学未来館(東京都江東区)は、技術者OBをボランティアとして受け入れている。年齢制限がなく、企業等で技術開発に携わったボランティアが退職後、豊富な知識や経験を活用し、展示解説等で来館者に科学の面白さを伝えている。(日本経済新聞 2008年4月17日)
鉄道博物館の2008年度目標は、動態保存車両の増加と年間入館者123万人
鉄道博物館(埼玉県さいたま市)の関根館長は講演を行い、2008年度は年間入館者123万人と、ラッセル車や実際に動かせる動態保存の車両を増やすことを目指していると述べた。展示車両が不足していることや、安全の進歩に欠かせない鉄道事故の事例がないことを一部の専門家から指摘されたことも述べ、総合鉄道博物館になるには拡張が不可欠であるという考えを示した。(日本経済新聞首都圏経済埼玉版 2008年4月8日)
入間市博物館は「お茶大学」を開催、ステップアップ講座に「手もみ狭山茶道場」等
入間市博物館(埼玉県)は、公開講座「お茶大学」を2008年5月に開始する。「製茶の技術を知る」「茶道に親しむ」「日本のお茶・世界のお茶」の3コースがり、共通の基礎講座と自由選択講座で構成される。2007年度までの修了生を対象にしたステップアップ講座では、「手もみ狭山茶道場」「世界の紅茶を楽しむ会」等が設けられている。(読売新聞埼玉版 2008年4月8日)
川崎市市民ミュージアムと慶応大学が提携、寄贈資料「桃屋」のテレビCMを慶大動画サイトで公開
川崎市市民ミュージアム(神奈川県)が食品メーカー「桃屋」から寄贈された同社のテレビCMを慶応大学がデジタル化し、同大の動画サイト「VOLUMEONE」で公開している。また同大は、喜劇役者・故三木のり平氏のキャラクターによる同社のCMが当時の世相を反映していることに注目し、50本に解説を付け、「食卓に映し出された"昭和"と日本の生活文化」のサイトを開設、海外でも視聴されている。映像資料は権利関係が複雑なため、このような産官学の連携は珍しい。(読売新聞 2008年4月3日)
高崎市タワー美術館は美術教材を開発、小中学校で日本画の出前授業
高崎市タワー美術館(群馬県)は文化庁の芸術拠点形成事業の補助により、小中学校の美術担当教諭と共同で、日本画の魅力を伝える美術教材を開発した。岩絵の具の原石や色の標本、びょうぶ、日本画カードを使いながら、県内小中学校で日本画の出前授業を行うほか、一般の生涯学習での活用も呼びかけている。(上毛新聞 2008年3月16日)
さいたま水族館はお魚支援モニターを募集、館運営の提言や餌代の支援
さいたま水族館(羽生市)は、来館時のアンケートに回答したり、館運営等について提言する「お魚支援モニター」を募集している。モニターになるには支援費用2千円が必要。活動期間は2008年4月から1年間。モニターになると、入館料無料、ヤマメ等の卵の配布、観察会等への参加等の特典がある。支援費用は餌代に活用される。(東京新聞埼玉版 2008年3月10日)
横浜美術館は「塾」開講、教材は館のコレクション
「横浜美術館塾」が2008年4月、横浜美術館(神奈川県)で開講する。学芸員らがセザンヌ、ピカソ等同館のコレクションを解説する講座や、閉館後の館内で各展示室を学芸員と一緒に回りながら作品鑑賞する講座、外国人講師が美術用語等を教える英会話講座等5講座が用意され、全4〜12回の受講料は14,000〜42,000円。参加者に本物の作品を味わってもらうとともに、指定管理者制度を導入した同館の経営を自立させるねらいもある。(読売新聞横浜版 2008年3月4日)
横浜市のミュージアム、命名権で対応分かれる
神奈川県横浜市は、命名権の売却を検討していた横浜開港資料館と市歴史博物館ついて導入を見送った。資料寄贈者や市民から反対の声が相次ぎ、両館を管理運営する財団法人の理事長は、改めて公的使命の重さを感じたと述べている。一方横浜こども科学館は、文化施設として初めて命名権を導入、スポンサー名を冠した「はまぎん こども宇宙科学館」と命名された。(朝日新聞横浜版 2008年2月21日)
閉館した旧交通博物館、東大教授らがデジタル保存
2006年5月に閉館した旧交通博物館(東京都千代田区)のデジタル保存に、東京大学の廣瀬教授らが取り組んでいる。1〜2メートル毎に360度の館内風景を撮影した画像をもとに、展示室の3D画像を作製した。この画像を投影した大型スクリーンの前で前後左右に歩くと画像も合わせて動き、館内を歩く仮想体験が可能になる。(読売新聞 2008年1月10日)
鴨川シーワールドは女性限定の宿泊イベントを開催、女性トレーナーと共にディナーも
鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)は、千葉県の観光キャンペーンに合わせ、3月に水族館の宿泊イベントを開催する。参加対象を20歳以上の女性に限定した宿泊イベントも2回実施する。これは2007年秋に初めて実施し参加者から好評を得たもので、スタッフが同行しての定番プログラムに加え、女性トレーナーとのワイン付きのディナーブッフェ等が含まれる。(房日新聞 2008年1月10日)
美術館への訪問頻度、東京は年1.9回で世界主要5都市で最下位
森ビルが世界5都市の住民を対象に実施した「国際都市アート意識調査」によると、美術館への訪問頻度は東京が年1.9回で最下位であった。ロンドンは3.9回、パリと上海はそれぞれ3.1回、ニューヨークは2.6回。森美術館(東京都港区)の南條館長は、東京の美術館の立地や開館時間の短さを阻害要因と分析している。(日本経済新聞 2007年12月20日)
横浜市立野毛山動物園は県内大学と連携、学生のアイデアや感性で改革を
横浜市立野毛山動物園(神奈川県)は、県立産業技術短期大学(横浜市)に連携協力を呼びかけ、園内の活性化を図っている。同大・産業デザイン科の学生は授業の一環として、イベント創出やパンフレット改善等に取り組んだ。その成果として、園内の飾り付けやクイズラリー等が披露されるとともに、オリジナルグッズの人気アンケートによって来園者による検証も行われた。(神奈川新聞 2007年12月9日)
東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸の建物を公開
旧朝香宮邸を美術館として使用している東京都庭園美術館(港区)は、2008年1月の3日間、建物をじっくり見てもらおうと内部を公開する。建物は東京都有形文化財に指定されているが、照明器具、階段手すり等アールデコの装飾様式を採用した内装も見どころの一つである。期間中、館内撮影も可能である。(建設通信新聞 2007年12月4日)
鉄道博物館の最寄り駅、特別コーナーで館関連商品も販売
鉄道博物館(埼玉県さいたま市)の最寄り駅・鉄道博物館駅では、改札付近の特別コーナーで館関連の新商品も販売している。新商品を開発・販売しているのは、さいたま地域ブランド振興会であり、食品や衣料品等約60種類を揃え、1日平均約9万円の売上がある。(東京新聞埼玉版 2007年12月3日)
那須野が原博物館と小中教諭が博学連携推進目指し、検討会発足
那須塩原市内の小中教諭と那須野が原博物館(栃木県那須塩原市)による、学校・博物館連携事業検討会が2007年10月に発足した。検討会は同館から館長等3名と中堅クラスの教諭6名で構成される。2007・2008年度の2カ年に渡り2〜3カ月おきに会議を開催し、博学連携のあり方を協議するとともに、情報の共有化を進める。収蔵品の教材活用を図り、目録作成やデータベース化等が検討される。(下野新聞 2007年11月23日)
北茨城市漁業歴史資料館は、あんこう祭りを開催
北茨城市漁業歴史資料館「よう・そろー」(茨城県)は、2007年10月14日にあんこう祭りを開催する。あんこうのつるし切り実演、あんこう鍋の販売、さんまの配布などのほか、「学ぶ」、「楽しむ」、「食べる」をテーマに、各種イベントが開催される。(常陽新聞 2007年10月10日)
川崎市民ミュージアムは、県内の3館を巡るバスツアーを実施
川崎市民ミュージアム(神奈川県)は、「12-14世紀の武蔵と鎌倉」展(10月27日〜12月9日)の関連イベントとして、11月10日に「3館めぐりバスツアー」を実施する。同館、神奈川県立金沢文庫、横浜市歴史博物館を巡るツアーで、10月31日まで(当日消印有効)に往復はがきで申し込む。ほかにも、同館学芸員が案内する1泊2日の奥州平泉探訪ツアーも実施される。(川崎市民ミュージアム「MUSEUM CALENDAR」より 10・11)
横浜開港資料館は、横浜の歴史の生き証人・玉楠の苗木を育てるプロジェクトを実施
横浜開港資料館(神奈川県)は、2009年の開港150周年を記念する「たまくすプロジェクト」を企画している。常緑樹・玉楠は、ペリー来航時に描かれた「上陸の図」に描写されて以来、大火や関東大震災を経て150年以上も命をつなぎ、同館の中庭に移植され、現在に至るまで横浜の歴史を見守り続けている。市民に2年間をかけて玉楠の実から苗木を育ててもらい、2009年秋に市内各所に植樹する。同プロジェクトの育て親は、「たまくすの歴史と育て方の講座」を受講できる県内在住者を対象とする。(東京新聞神奈川版 2007年9月30日)
千葉県立房総のむらはリピーターが増加、「和」の雰囲気に外国人来館者も急増
千葉県立房総のむら(栄町)は、2007年度の入館者数が23万人に到達しそうである。千葉県内の県立博物館・美術館の入館料は2004年度に有料化され入館者数が減少し、房総のむらの年間入館者数も一時は20万人台まで落ち込んでいた。県文化財課は、体験メニューを充実させ、人気メニューの回数を増やすなどの工夫が集客に結びついたと分析している。成田空港に近いため外国人来館者も急増し、2006年度は全来館者の約5%を占めた。昔の町並の散策や農作業風景などが人気を集めている。(朝日新聞ちば版 2007年9月29日)
毛呂山町歴史民俗資料館は流鏑馬の現状をデータベース化、調査はボランティアが担当
毛呂山町歴史民俗資料館(埼玉県)は、全国各地で行われている流鏑馬の現状を調べ、データベース化した。同館が募集したボランティアによる「やぶさめ部会」のメンバーが、全国各地に赴いて、流鏑馬の起源や形態を調べた。調査内容を収めたCD-ROM約200部は、この調査に協力した各地の教育委員会や観光協会などに配布したほか、同館で閲覧用に保存している。(読売新聞埼玉県南版 2007年9月29日)
よこはま動物園ズーラシアは、横浜F・マリノスと相互入場割引のサービスを開始
よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)は、横浜F・マリノスと相互入場割引のサービスを始めた。12月28日までズーラシアでマリノスのホームゲームチケットか年間チケットを提示すると、入園料が1割引きになる。(朝日新聞神奈川版 2007年9月28日)
上野動物園は、日タイ修好120周年記念にタイ式あずまやを贈呈される
上野動物園(東京都台東区)は、日タイ修好120周年を記念してタイの代表的建築物サーラー・タイを贈呈され、タイ出身のゾウがいるアジアゾウ舎近くに設置した。タイ独特の屋根や飾りを備えたあずまやは、金塗りの柱などの汚損を防ぐため、休憩場にはせず観賞用として開放する。(毎日新聞 2007年9月27日)
茨城県近代美術館は金曜夜にギャラリートークを実施、学芸員のフリー解説が好評
茨城県近代美術館(水戸市)は、2006年9月より金曜の午後6時からギャラリートークを開催している。企画展開催時に行う午後8時までの開館時間延長に連動させたもので、約10人の学芸員が交代でお気に入りの作品を紹介したり、主観を交えながら解説を行う。学芸員が自分が担当しない企画展の作品を解説することにより新たな刺激を受ける一方、来館者にとっても新しい見方ができると好評である。(読売新聞茨城版 2007年9月25日)
竹久夢二伊香保記念館は夢二の画業と美術館の役割を漫画化し、中学生に配布
竹久夢二伊香保記念館(群馬県渋川市)は、2007年度内に夢二の歴史と美術館の役割をまとめた漫画を3千部作製し、市内の全中学生に無料配布する。また、同館学芸員が各中学校に出向き、漫画をテキストとした説明会も開催する。これらは、文化庁によるミュージアムタウン構想の認定、助成を受け、「子どもに知ってもらう竹久夢二と地元美術館」事業として取り組んでいる。(上毛新聞 2007年9月25日)
9月、上野周辺のアートスポットを巡る「アートリンク上野−谷中2007」が開始
9月22日から10月14日まで、上野から谷中・根岸・千駄木周辺を散策しながらアートにふれる「アートリンク上野−谷中2007」が開催される。11年目の今年は34団体が参加、期間中に行われる企画も41と最多。テーマ「舞台日和」に合わせ、東京国立博物館・庭園内の茶室では舞踏や演奏会を開催。実行委員会が制作した無料地図は、参加ギャラリーや美術館、店で入手できる。(朝日新聞 2007年9月23日)
西村京太郎記念館が案内ロボットを導入、展示室を動きながら音声で説明
西村京太郎記念館(神奈川県湯河原町)がサービスロボット「enon(エノン)」を導入、来館者の案内役を務める。メカ好きの西村さんが購入を検討、ミュージアムでの導入は全国初。展示室をしゃべりながら動き回る展示室案内のほか、西村さんによるあいさつ、クイズ等のメニューも選択できる。(読売新聞横浜版 2007年9月21日)
太田市立縁切寺満徳寺資料館は10月、復元本堂で狂言を上演
太田市立縁切寺満徳寺資料館(群馬県)復元本堂で、10月9日に「大蔵流狂言の夕べ」が開催される。本堂が1994年に復元されて以降毎年開催され、今年で13回目を迎える。満徳寺はかつて尼寺であったため、一曲は必ず女房狂言が演じられる。主催者は同館友の会。(上毛新聞 2007年9月18日)
国立西洋美術館は全国で初めて電子マネー「Suica」で観覧料を支払えるサービスを開始
国立西洋美術館(東京都台東区)は全国で初めて電子マネー「Suica」で観覧料を支払えるサービスを開始。同館は、来館者の要望に応える形で電子マネーを導入し、利用者は館内で小銭を出し入れする煩わしさが解消された。電子マネーによる支払いは、観覧券の購入だけでなく、館内のミュージアムショップでのグッズの購入や、カフェレストラン「すいれん」の利用にも使える。(聖教新聞 2007年9月17日)
観音崎自然博物館はコオロギ相撲の観察会を開催、沖縄原産の12匹が土俵入り
観音崎自然博物館(神奈川県横須賀市)は、中国で千年以上続いているコオロギ相撲の観察会を開催した。同館で飼育する沖縄原産のフタホシコオロギ12匹が土俵入りした。コオロギ同士がぶつかり合い、鳴き声を上げた方に軍配が上がる。コオロギ相撲はコオロギ愛好家の石鍋副館長による企画で、5年ほど前から始めた。(朝日新聞湘南版 2007年9月16日)
佐倉市立美術館はバス沿線で撮影した路線風景写真の展示を計画、写真を募集中
佐倉市立美術館(千葉県)は、同館や国立歴史民俗博物館など市中心部を走る佐倉観光循環バスから撮影した写真を展示する「アート・フォト・サクラ」を計画し、写真を募集している。テーマは、沿線で撮影した写真でアートを感じるもの。展示計画や受付は、公募で集まったボランティア9人が担当する。展示の会期は10月25日から11月7日まで。(朝日新聞ちば版 2007年9月12日)
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