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名古屋市博物館は城下町マップを発行、光にかざすと現在の道路が出現
名古屋市博物館(愛知県)は「城下町名古屋マップ『幕末版』」を発行した。「ニス引き」という技術で印刷され、光にかざすと約140年前の地図上に現在の道路が出現する仕掛けになっている。(読売新聞2009年12月23日)
山梨県立博物館館長の講話、座席は毎回ほぼ満席
山梨県立博物館(かいじあむ)(笛吹市)が隔月で開く平川館長の講話が好評で、毎回県内外から歴史ファンが集まっている。国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の館長も併任する同氏は、地元との対話も重視し、武田家の歴史に偏りがちな郷土史観や、歴史上の誤解を改めたいと意欲的に取り組んでいる。(朝日新聞山梨版2009年11月17日)
安曇野の美術館等96会場で安曇野の魅力を発信
アートや自然、暮らしを通じて安曇野(長野県)の魅力を発信するイベント「安曇野スタイル」が、美術館、工房、飲食店、宿など96の会場で開催されている。工房の公開や作品展示、特別メニューなど様々な催しが展開され、安曇野ちひろ美術館(松川村)では、野の花を生ける作家と、陶芸や竹細工などの信州の作家の作品とのコラボレーションが披露された。(朝日新聞長野中南信版2009年11月1日)
山梨県の県立美術館と県立文学館は甲斐市と連携し、竜王駅からの誘客図る
山梨県立美術館と山梨県立文学館(以上甲府市)は甲斐市と連携を始める。教師向けの鑑賞研修会の企画など同市や市民が芸術活動や学習の場として2館を活用する一方、2館はJR竜王駅や市庁舎でPRを行い集客力強化を図る。2館が特定自治体と覚書を交わして本格的に連携するのは初めて。(山梨日日新聞2009年10月20日)
滑川市立博物館の俳句ポストに、毎月400以上の投句
滑川市立博物館(富山県)は、1990年に俳句ポストの設置を始めた。現在、公共施設や小中学校など市内13カ所に設置され、毎月上旬に同館職員が回収し、入選句は市の広報で発表される。毎月400以上の投句があるが、全校児童が参加するなど、特に小学校の取り組みが熱心で全体の9割を占める。(北日本新聞2009年10月19日)
静岡県立美術館は、観覧料無料化により若年層の来館増加
静岡県立美術館(静岡市)が2009年8月に試行した観覧料無料化に関する県の調査結果によると、学生(小学生〜大学生)の1日平均観覧者数は試行前が40人だったのに対し、期間中203人と5倍に増えた。また来館者アンケートでは、約4割が無料化が来館のきっかけと回答。県文化政策室は2010年度以降も無料化を推進したいとしている。(静岡新聞2009年10月16日)
三遠南信4美術館は交流展を開催、収蔵品が一堂に
豊橋市美術博物館(愛知県)で、三遠南信4美術館の交流展「ミュージアム・サミット」が開催される。南信州(長野県)、東三河(愛知県)、遠州(静岡県)の3地域にある4つの美術館の収蔵品約100点を一堂に集めたもので、2010年は飯田市美術博物館(長野県)で開催予定。(南信州新聞2009年10月3日)
室生犀星記念館の手作りオリジナルブックカバーが人気
室生犀星記念館(石川県金沢市)は、犀星の著作の装丁を数多く手がけた版画家・恩地孝四郎の図案をデザインをもとにオリジナルブックカバーを作成した。輪島産の手漉き和紙を職員が一つ一つ裁断した手作りで、文庫カバーとしおりがセット。ミュージアムショップでの売れ行きが好調のため、追加制作した。(毎日新聞石川版2009年9月29日)
石川県立美術館は、改装後1年間で過去最高の入館者
2008年9月に改装開館した石川県立美術館(金沢市)は、改装後1年間で55万人以上が入館し、過去最高だった1991年度の約44万人を大幅に上回った。県は前田育徳会尊經閣文庫分館の設置や大型ガラスの導入など刷新の効果が表れたとみている。(北國新聞2009年9月24日)
山梨県立美術館で、県内23施設の秀逸品を集めた美術展を開催
山梨県立美術館(甲府市)で、県内23施設が所有する秀逸品120点を一堂に集め、PRする美術展「やまなしの美術館大全展」が開催されている。各施設の集客アップを図ろうと、会場では各館の学芸員らが展示品を前に作品や施設の魅力を説明した。(山梨日日新聞2009年9月13日)
長野県信濃美術館は県民モニターを募集、館運営に意見を
長野県信濃美術館(長野市)は、同館の広報や展覧会など施設運営に関する意見を求めるために、県内在住の18才以上を対象に県民モニターを募集している。モニターは年2回程度の会議に出席、東山魁夷館を含め、年間計16回ほど開催する展示に可能な限り足を運ぶことが条件。(信濃毎日新聞2009年8月7日)
アクア・トトぎふは他機関と共同で環境教育プログラムを企画
岐阜県世界淡水魚園水族館(アクア・トトぎふ)(各務原市)は、独立行政法人土木研究所「自然共生研究センター」(各務原市)と共同で環境教育プログラムを企画・実施した。同館で河川に生息する魚の種類や名前を学んだ後、同センターの実験河川に入って魚や昆虫を採取、観察する自然体験型イベントで、県内外から親子30組が参加した。(読売新聞岐阜版2009年8月1日)
静岡県立美術館は知事選マニフェストにより、8月中大学生以下全学生が観覧無料
静岡県立美術館(静岡市)は、8月中、大学生以下の全ての学生に対し、企画展と常設展の観覧料を無料にする。川勝知事が知事選で掲げたマニフェストにより試行されるもので、来館者アンケートの結果等を踏まえ、全面的な無料化を検討する。(毎日新聞静岡中部版2009年7月25日)
山梨県内の博物館・美術館29館は、夏休み自由研究プロジェクトを開催
山梨県内の博物館・美術館29館は、アイメッセ山梨(甲府市)で夏休み自由研究プロジェクトを開催した。自由研究のヒントを提供し、情報収集に博物館・美術館を利用してもらおうと企画。歴史、文化、自然等の分野毎に各館が体験ブースを設けた。(山梨日日新聞2009年7月22日)
フォッサマグナミュージアムは、ジオパーク認定に備え、日英音声ガイドを導入
フォッサマグナミュージアム(新潟県糸魚川市)は、日本語と英語に対応した携帯式の音声ガイドシステムを導入した。同市が目指す「世界ジオパーク」認定が決まれば、外国人来館者が増えることが予想され、学芸員の不在時にも対応ができる。内容は展示物と施設の案内等46項目で、英語版の音声は同市在住の外国人が吹き込んだ。(新潟日報2009年7月11日)
富山市科学博物館は、「カップル無料の日」を年4回設定
富山市科学博物館(富山県)は、高校生以上の男女の来館者に対し入館料を徴収しない「カップル無料の日」を、バレンタインデー等年4回設ける。高校生以上の男女であれば、親子や友人同士でも対象。同館によると、カップルが無料になるのは全国の博物館で初めて。(読売新聞2009年7月7日)
福井県立恐竜博物館は、肉食恐竜の顔型ペットボトルのミネラルウォーターを販売
福井県立恐竜博物館(勝山市)は、ミュージアムショップで、肉食恐竜ティラノサウルスの顔型ペットボトルに入りミネラルウォーターの販売を始めた。同館やショップ職員等から成る商品開発会議で提案され、商品化された。丈夫なつくりで再利用も可能で、環境問題への関心を促すのもねらい。今後国立科学博物館(東京都台東区)でも取り扱う。(福井新聞2009年7月3日)
諏訪湖オルゴール博物館は商工会議所と連携、新オルゴールの開発へ
諏訪湖オルゴール博物館・奏鳴館(長野県下諏訪町)は、下諏訪商工会議所とともに新オルゴール開発を始めた。商工会議所が小規模事業者と協力して、地域資源を活用した新事業を展開する「地域資源∞全国展開プロジェクト」に採択されたことによる。建て御柱に見立てた大型置き時計等約30種類の提案や研究テーマをもとに試作が進められ、2009年11月に愛知県で開催されるメッセ名古屋への出展を目指す。(長野日報 2009年6月25日)
福井県立恐竜博物館は温泉旅館の女将の会を対象に研修会、温泉客に恐竜PR
芦原温泉旅館の「女将の会」メンバー10人が、2009年6月、福井県立恐竜博物館(勝山市)で研修を行った。夏休みを控え温泉客に恐竜と同館の魅力を全国発信しようと、同館が初めて企画。学芸員が恐竜の名前の由来や本物と複製の全身骨格の見分け方などを説明した。(福井新聞 2009年6月24日)
名古屋港水族館は岐阜大学と学術交流協定、動物の病気治療や繁殖を共同研究
名古屋港水族館(愛知県)は岐阜大学応用生物科学部と学術交流協定を締結した。2008年に同学部が同園のシャチを治療したのがきっかけで、今後動物の病気治療や繁殖で共同研究を進め、希少生物の種の保存等に研究成果を役立てる。(岐阜新聞 2009年6月9日)
軽井沢主要8美術館は、町民無料の日を1年間延長
長野県軽井沢町の主要8美術館でつくる軽井沢美術館協議会は、町民を対象に毎月1日を入館無料とする「美術館の日」を1年間延長した。2008年6月に始め、1年間で延べ2,650人が利用した。(日本経済新聞長野経済版 2009年6月4日)
名古屋市東山動植物園はビール販売を試行
名古屋市東山動植物園(愛知県)は、河村市長の提案を受け、2009年7月1日から園内にある約20の売店でビールの販売を試験的に始める。対面販売で、持ち歩きを防ぐためにグラスに注いで提供、自販機では販売しない。来園者にビール販売の賛否を問うアンケートを実施し、その結果を分析して販売の継続を決める。(読売新聞 2009年6月2日)
新潟県の博物館・美術館8館の支援団体はサミットを開催、活動報告や意見交換
新潟県の博物館・美術館8館の運営を支える有志サポーターが集う「第1回友の会サミット」が、阿賀野市立吉田東伍記念博物館で開催される。主催者は「県内博物館等友の会連絡会」で、各館のイベントの企画・補助などを行っている友の会が加盟する。サミットは今後、加盟施設の持ち回りで、定期開催を検討。(新潟日報 2009年5月20日)
長野市立博物館は2つの分館の共通入館券を発行、券に両館を結ぶ地図を掲載
長野市立博物館(長野県)は、共に分館で同市にある戸隠地質化石博物館と鬼無里ふるさと資料館の共通入館券を発行している。両館の距離は約10キロで、券には両館を結ぶ地図を中心に大きく掲載している。同券で80円分割安となる。売れ行きを見ながら、12月まで販売する予定。(信濃毎日新聞 2009年5月14日)
福井県立恐竜博物館は地元企業とグッズを開発、地場産業をPR
福井県立恐竜博物館(勝山市)は、繊維加工会社ケイテー(同)と高性能クロス「福井県立恐竜博物館トレシー」を共同製作した。市内で発掘された恐竜の柄をあしらい、東レが開発した極細繊維を使い、ケイテーが織り上げた。同館は、これを機に様々な分野の地元企業と連携した商品開発を望んでいる。(日本経済新聞北陸経済版 2009年5月8日)
スズキ歴史館は、開館1カ月で来館者1万人突破
2009年4月1日、スズキ本社に開館したスズキ歴史館(静岡県浜松市)は、同月30日までの累積来館者が1万人を突破した。開館直後から反響が大きく、土日曜日と祝日も見学者を受け入れることが既に決められた。同社初の四輪車「スズライト」や初代「アルト」などの名車などがそろい、最新鋭の工場の行程を紹介するコーナーなどもある。(静岡新聞 2009年5月2日)
名古屋市東山動植物園の動物園サポーターは、クロサイ舎にケヤキの木を贈呈
名古屋市東山動植物園(愛知県)の動物園サポーターは、木がなく、日陰がなかったクロサイ舎の屋外運動場のためにケヤキの木を贈呈した。サポーター制度は一口3,000円を支払うと登録され、集まったサポート金は動物園の環境改善に役立てられる。サポート金の活用方法を飼育担当者から募集した上で、サポーターに案を諮ったところ、ケヤキ植樹に半数以上が賛成した。(中日新聞 2009年4月25日)
由比宿東海道あかりの博物館は、LED照明で省エネ実現
由比宿東海道あかりの博物館(静岡県静岡市)は、展示電灯の一部を発光ダイオード(LED)照明に切り替え、消費電力を大幅に削減することができた。同館は太陽光発電を導入しているが、電力会社から月平均約135キロワットを購入していた。LED照明導入後は、4月上旬の5日間で太陽光発電の余剰分約20キロワットを電力会社に売ることができるようになった。(中日新聞 2009年4月23日)
博物館明治村は6年連続で入場者増、体験型イベント等の効果
博物館明治村(愛知県犬山市)の2008年度の入場者数は42万人を超え、6年連続で前年度を上回った。バブル崩壊後11年連続で減少傾向が続いていたため、2002年度からボランティアガイドを導入、2004年度に小中学生の土曜日入場無料化などのサービスを展開する一方、明治の食をテーマにした飲食・物販店の新設、学びと遊びを取りれたイベントを開催するなど、入場者増加に努めてきた。(朝日新聞 2009年4月14日)
弥彦の丘美術館の2008年度入館者数は前年の3.7倍、独自企画やPRが要因
弥彦の丘美術館(新潟県弥彦村)の2008年度入館者数は12年ぶりに1万人の大台を超す約1万2千人で、前年度の3.7倍と急増した。同村は同年度から自主企画での運営を決めるとともに、PR活動にも力を入れ、観光客の取り込みを図った。6回開催した企画展のうち4回は、同村や県内出身作家。同年度の入館者の3割がリピーターであるが、新規入館者の獲得や新潟市などでの知名度アップが今後の課題である。(新潟日報 2009年4月8日)
東海大学海洋科学博物館はクマノミを販売、乱獲抑制を目指す
東海大学海洋科学博物館(静岡県静岡市)は、海水魚の飼育経験と設備を持つ人を対象に、同館で繁殖させた熱帯魚のクマノミの販売を始めた。クマノミはアニメ映画で人気を集めたが、乱獲が問題になっているため、乱獲を抑制しようと販売に踏み切った。水族館が観賞魚を販売するのは、国内初の試みという。(日本経済新聞 2009年4月1日)
福井県立恐竜博物館は入館料を値上げして、化石購入へ
福井県立恐竜博物館(勝山市)を運営する県教育委員会は、入館料を引き上げ、新しい恐竜化石の購入代に充てることを検討している。話題性のある化石でないと、入館者の減少の恐れもあるため、化石選びを慎重に進めるという。(中日新聞 2009年3月18日)
名古屋ボストン美術館への学生来館者数が急増、賛助会制度が奏功
名古屋ボストン美術館(愛知県名古屋市)への地元の高校生、大学生の来館者数が急増している。同館は、会員校の生徒は企画展の期間中、無料で入館できる「学校法人賛助会制度」を2007年度に導入、名古屋市内にキャンパスを構える学校を中心に同年度は16校、2008年度は7校が加入した。来館した学生数は2007年度は3,500人、2008年度は7,310人。(中部経済新聞 2009年3月14日)
高岡市万葉歴史館の図書室、上代文学の論文が5万本を突破、データベースも好評
高岡市万葉歴史館(富山県)は、開館以来万葉集等上代文学に関する論文を集めている。開館当初は約12000本だった論文が、2008年に5万本を超えた。同館の図書室で閲覧できるように整理しているほか、HP上でもデータベースを公開し、利用者から好評を得ている。(北日本新聞 2009年2月24日)
長野市茶臼山動物園は、猿山にジャングルジムを設置、公園の中古品を活用
長野市茶臼山動物園(長野県)は、猿山にジャングルジムを設置した。長野県内の公園は老朽化や規格外の遊具の撤去を進めているが、同園の飼育員が長野市に打診してジャングルジムをもらい受けた。サルは初め興味を示さなかったが、今では器用に上り下りしながら遊んでいる。今後は滑り台を入れる予定。(毎日新聞 2009年2月21日)
富山県水墨美術館でミュージアムフェア、県内ミュージアムの図録やグッズを販売
富山県水墨美術館(富山市)で、県内の美術館・博物館23館の企画展図録やオリジナルグッズ約220種類、2200点を一堂に集め、即売する「ミュージアムフェア」が開催される。(北日本新聞 2009年2月8日)
飯田市川本喜八郎人形美術館は、商売繁盛・入試合格の入館券を発売
飯田市川本喜八郎人形美術館(長野県)は、「三国志」に登場する関羽の人形の写真をデザインした商売繁盛・入試合格の入館券を発売する。関羽が死後、中国で商売や学問等の神として信仰されたのにちなみ、受験期に合わせて企画した。特製の合格祈願封筒に入れて販売、3月末までは入館者が通常の券とどちらかを選ぶことができる。(信濃毎日新聞 2009年1月31日)
長野市周辺の8美術館が連携、共通マップ作成や学芸員交流等
長野市、須坂市、小布施町にある公立・私立の8美術館が2009年1月、「善光寺平アートライン推進協議会」を設立した。割引券付きの共通マップを作成し観光客らに配布するほか、共通HPの作成、展示品の保存・修復等に関するや学芸員同士の交流や情報交換を推進していく。(日本経済新聞長野経済版 2009年1月31日)
碧南市藤井達吉現代美術館の収蔵品、碧南商議所が購入
碧南商工会議所は、碧南市(愛知県)出身の芸術家・藤井達吉の代表作5点を購入し、同市藤井達吉現代美術館に寄託する。同館の収蔵品の目玉にしようと、市が作品購入を検討していたが、議会の賛同を得られなかった経緯がある。同商議所は、この購入は貴重な作品を散逸させないための緊急避難的な措置とし、将来的には市側の買い取りを希望している。(中日新聞 2009年1月21日)
碧南海浜水族館で、ザリガニやサメなどをモチーフにした紙製キャップがヒット
碧南海浜水族館(愛知県碧南市)で、ザリガニやサメなどをモチーフにした紙製キャップがヒット商品になっている。館内の滞留時間を延ばす試みとして、ペーパークラフトのカウンターを設置。同館スタッフが考えた型紙は、未就学児でも20−30分で作ることができる。1個50円。販売後2年足らずで4万2千枚近くが売れている。滞留時間も30分程度から1時間にまで延びた。(中日新聞 2008年12月1日)
小川天文台・プラネタリウム館は、村民らの有志でつくる団体が運営に
「星と緑のロマントピア」内にある小川天文台とプラネタリウム館(長野県小川村)について、村民らの有志でつくる「白い銀河・星と人」が来年度から運営を担うことになった。来春からの運営に向けて準備を進めている。観望会や講演会など滞っていた活動を盛り上げていく方針。近年、二施設を合わせた利用者数は減少傾向で、村は天文台とプラネタリウム館の休止も検討したことから、昨年春、担当の村職員を異動させている。(信濃毎日新聞 2008年11月26日)
富山市の「市立博物館共通パスポート」の発行枚数が、7ヵ月間で4105枚に
富山市が今年度から販売している「市立博物館共通パスポート」の発行枚数が、7ヵ月間で4105枚に上った。当初予想の約2割多い売れ行きで、富山市は、発行枚数の増加と施設利用の促進を期待している。共通パスポートは市民に1枚千円で販売中。12施設20館で利用でき、有効期間は発行日から1年間。(富山新聞 2008年11月25日)
「体験型」で人気の静岡科学館(る・く・る)は、来館者120万人を突破
開館5年目を迎えた静岡科学館(る・く・る)(静岡県静岡市)は年間平均約26万人が来館。今秋には120万人を突破。体験型に重きを置いたイベントや施設が人気。工作や実験の数は年間200件を超す。(朝日新聞静岡版 2008年11月16日)
諏訪防犯協会連合会美術館・博物館部会が防犯対策を確認
諏訪防犯協会連合会美術館・博物館部会は防犯対策を確認した。最近の犯罪情勢について研修したほか、防犯設備の見学を行った。また、防犯に関するマニュアルを作っている諏訪市博物館で、貴重な作品や資料を保管している収蔵庫を見学。(長野日報 2008年9月27日)
飯田市川本喜八郎人形美術館の人形が「BS熱中夜話・三国志ナイト」に登場
飯田市川本喜八郎人形美術館(長野県)の人形が、NHKBS2で放送される「BS熱中夜話・三国志ナイト」に登場する。美術館の人形を囲んで、全国の三国志ファンが魅力を語り合う番組。外部への人形貸し出しは、2007年3月のオープン以来、初めて。美術館をPRする好機となることから、外部への人形貸し出しを決めた。(南信州新聞 2008年9月26日)
静岡市動物園協会は「めざせ!動物園博士」の専門コースを開講
静岡市動物園協会は、静岡市立日本平動物園で、「めざせ!動物園博士」の専門コースを開講。2月に行った入門コースの修了者が対象で、半年に1回のペースで4回講義を行い、全回修了すると博士に認められる。大人対象に設定したが子どもが多く参加。「同園の展示施設の工夫点は」など専門性の高い問題に、園の年報を見たり園内を調べたりして、解答のヒントを探した。(静岡新聞 2008年9月22日)
開館1カ月の戸隠地質化石博物館、周辺の自然を活用した体験学習等で人気
2008年7月に開館した戸隠地質化石博物館(長野県長野市)に、開館1カ月で予想を上回る5,000名以上が入館した。廃校を改築した建物、資料に触れながら観察する収蔵庫「ミドルヤード」や、周囲の川沿いや山中で化石発掘ができる点などが関心を呼び、県内外の親子連れや学校団体利用者らでにぎわっている。(信濃毎日新聞 2008年8月29日)
松本市立博物館は市民学芸員養成講座を開催、展示実務も学習
松本市立博物館(長野県)は、市民に身近な博物館づくりの一環として、2006年度より1年間のカリキュラムで市民学芸員養成講座を開催している。これまでは座学や見学会が中心だったが、2008年度に初めて学芸員の展示実務を学ぶ時間を設けた。6月の講座では、同館の前身施設で展示作業を体験し、その後の追加講座で反省点や改善点の意見交換を行った。(市民タイムス 2008年8月24日)
トキ資料展示館で、地元小学校児童が臨時解説員に
トキ資料展示館(新潟県佐渡市)で、夏休み中に地元の行谷小学校の児童が臨時解説員を務めた。トキの飼育経験もある同校は総合学習の一環として、GWや夏休み中に同館で児童が解説を続けている。トキについて学んだことをまとめた手作りのリーフレットも、観光客に好評である。(朝日新聞新潟版 2008年8月22日)
のとじま水族館は、オリジナル弁当を発売
のとじま水族館(石川県七尾市)は、売店でオリジナル弁当4種類の発売を始めた。同館を訪れる観光客からの要望に応えたもので、弁当の包み紙は職員がデザインした。(朝日新聞石川版 2008年8月22日)
安曇野ちひろ美術館の地元中学生ボランティア、ちひろの水彩技法を伝授
安曇野ちひろ美術館(長野県)は、2008年8月18日までちひろの水彩技法を体験するコーナーを設けた。ちひろはにじみを使って淡い色彩の絵を描いたが、その技法の研修を受けた地元中学生ボランティアが来館者を指導する。参加者はにじみをつくった画材から模様を切り取り、カードや携帯電話ストラップを製作する。(中日新聞長野版 2008年8月9日)
富山市科学博物館は、DVDや教師用ハンドブックを製作、小中学校に配布
富山市科学博物館(富山県)は、富山の自然を紹介するDVD「不思議ランドとやま」を製作し、市内91の小中学校に配布した。また、「先生のための科学博物館活用ハンドブック」も製作し、県内の小中学校等に配布した。ハンドブックには授業内容と展示の対応表や、ワークシートも盛り込まれている。(北日本新聞 2008年8月8日、25日)
福井県立恐竜博物館は旅行社と音声ガイドCDを共同製作、県内ツアー客に贈呈
福井県立恐竜博物館(勝山市)は、同館の見どころ解説が聴ける音声ガイドCDを大手旅行社等と共同製作し、県内ツアーを申し込んだ人に贈呈した。マイカー利用の家族連れらが車中で聴くことを想定、北陸自動車道を降りて聴き始めると、博物館に到着する頃に約30分間の音声ガイドが終わる。県外客が7-8割を占め、そのほとんどがマイカー利用という同館は、館外客のさらなる拡大を期待している。(日刊県民福井 2008年8月1日)
魚津水族館でJR社員等が研修、駅員の観光案内力を強化
魚津水族館(富山県魚津市)で、JR西日本の社員等が勉強会「新川エリア探検隊」を開催し、同館の歴史や特徴を学んだ。駅利用者への観光案内能力を高めることが目的で、同館の飼育係長による館の歴史や展示されている水生生物の特徴等の説明を受けた後、館内を見学した。(北日本新聞 2008年7月30日)
甲斐黄金村・湯之奥金山博物館は中高生の砂金掘り大会を開催、交流しながら採金技術・文化を学習
甲斐黄金村・湯之奥金山博物館(山梨県身延町)が2008年8月に開催する「東西中高交流砂金掘り大会」に、県内外から5校が参加する。競技としての砂金採りは世界中に浸透、同大会のルールも世界大会に準ずる。10人一組で専用の円い皿を使いながら、水に沈んだ約10kgの砂から砂金を取り出す選り分け作業の速さと正確さを競う。(読売新聞山梨版 2008年7月27日)
富山県立近代美術館はQRコード付きカードを作成、若者に美術館の魅力をPR
富山県立近代美術館(富山市)は、QRコード付きのPRカードを約1万枚作成した。名刺サイズのカードの表裏にあるQRコードをカメラ付き携帯電話で読み取ると、同館への交通案内や最新の展示情報等にアクセスすることができる。美容室や雑貨店等のほか大学や専門学校に配布するなど、若者に美術館の魅力をアピールしていく。(北日本新聞 2008年7月6日)
でんきの科学館は、祖父母が孫と楽しむ科学館講座を開催、大画面ゲームに挑戦
でんきの科学館(愛知県名古屋市)は、2008年7月、「お孫さんとでんきの科学館を楽しむための講座」を開催した。小中学生の孫を持つ祖父母が参加し、同館スタッフの解説を受けながら館内を回り、350インチの大画面を使ったボート競争のゲーム等に挑戦した。夏休みに孫と一緒に来たいと話す参加者もいた。(中日新聞 2008年7月5日)
名古屋市科学館は、2010年度完成予定の新館プラネタリウムに親子室を設置予定
名古屋市科学館(愛知県)は、2010年度に完成する予定の新館に世界最大のプラネタリウムを導入する。プラネタリウム観客席に、防音ガラスで覆った親子室を設けることが決定し、観客席800uのうち25u(定員約10名)が親子室に充てられる。(中日新聞 2008年7月4日)
富山県立近代美術館は、教科書の名作を前面に。児童生徒向けに講座も開始
富山県立近代美術館(富山市)のコレクションには、ピカソやウォーホール等小中高校の美術の教科書に掲載される作品が含まれている。同館の魅力向上検討委員会の提言を受け、2008年7月より常設展示コーナーに教科書に掲載されている作品を10点増やすとともに、児童生徒向けの鑑賞講座も実施する。講座は2008年度は4-6校を対象に行い、必要に応じて送迎バスも用意する。(北日本新聞 2008年6月26日)
八ヶ岳美術館館長は、玉川大学で運営建て直しを紹介
八ヶ岳美術館(長野県原村)の前島館長は、母校である玉川大学の社会人向け講座で、同館の運営建て直しを紹介した。同館長が2002年に就任して以来、現在入館者は就任以前の倍になり、グッズの売り上げも右肩上がりが続いている。(長野日報 2008年6月26日)
17〜87歳のボランティアが活躍するピースあいち、ガイドも育成
民間の力で2007年5月に開館した「戦争と平和の資料館 ピースあいち」(愛知県名古屋市)には、開館1年目に年間目標来館者2千人を大幅に上回る12,000人が訪れた。同館は17〜87歳のボランティア約80人が館の様々な事業を支えているが、説明へのニーズが高いことを受け、ガイドの知識と技術を学ぶ場が設けられた。若いボランティアは、年配の来館者に逆質問することもあるという。(中日新聞 2008年6月21日)
松本市美術館は銅版画講座を毎年開講、充実した設備で腕を磨く受講生
松本市美術館(長野県)は、開館以来銅版画講座を毎年開講している。同館は、大小5台のプレス機や特殊な版を作る時に使う暗室を備えた版画室を整備している。受講生OBは講座修了後もグループをつくって活動を続け、後輩の講座のサポートをしたり、技法の再発見をするなど、銅版画のノウハウを蓄積している。(市民タイムス 2008年6月11日)
東海の美術館と画廊が情報発信、アートニュースが100号に
東海3県の公私立美術館と画廊の展示内容や地図を載せた「ナゴヤアートニュース」が100号を迎えた。1991年の創刊時は10画廊であったのが、1997年より公立美術館が参加し、現在は68画廊と44美術館が情報を載せている。費用は美術館と画廊が分担し、毎回4万部を作製し、ホテルや観光案合所で無料配布している。(朝日新聞 2008年6月5日)
東山動植物園は、日本で初めて、生物多様性のための自然博物館連合に加入
東山動植物園(愛知県名古屋市)は、「生物多様性のための自然博物館連合」に加入する。同連合は2006年に結成され、キュー王立植物園(イギリス)やスミソニアン国立自然史博物館(アメリカ)等が加入している。これにより、発展途上国に対する環境教育や絶滅の恐れがある植物の保護等に指導的な役割を果たす一方、環境教育や種の保存に関する情報入手も可能になる。(読売新聞 2008年6月4日)
金沢21世紀美術館は、市内の中学1年生を対象に友の会設立、学校を通じ会員証を無料配布
金沢21世紀美術館(石川県金沢市)は、2008年4月、市内の全中学1年生約4,500名を対象に「中1まるびぃ友の会」を設立する。学校を通じ会員証と案内書を無料配布し、2009年3月までの間、会員証を提示すれば美術館主催の展覧会を無料で何度でも観覧できる。展覧会で1日1個もらえるスタンプを5つ集めると、中学2年になっても「中2まるびぃ友の会」会員として無料で観覧できる。(北國新聞 2008年5月27日)
大町エネルギー博物館の足湯、ソーラーから掛け流温泉に交代
大町エネルギー博物館(長野県大町市)は、屋外に掛け流しの温泉足湯を開設した。太陽エネルギーを利用したソーラー足湯が集熱パネル配管の老朽化に伴い運用が停止になったが、近くの温泉を引くことが可能になり、足湯を継続した。入館者は無料で利用できる。(中日新聞長野版 2008年5月27日)
軽井沢町の私立美術館8館、毎月1日町民に無料開放
長野県軽井沢町の私立美術館8館は、2008年6月から毎月1日を「美術館の日」と定め、同町に住所を持つ町民に無料開放する。8館は、セゾン現代美術館等いずれも民間の美術館で、町内に点在する。当面1年間続け、将来的には町内の別荘住民等にも対象を広げたいと考えている。(朝日新聞長野中南信版 2008年5月17日)
名古屋港水族館のミニツアーが大人気、飼育現場やショーの舞台裏を案内
名古屋港水族館(愛知県名古屋市)が月1回開催する「イルカの飼育ミニツアー」が人気を集め、定員15名に対し応募倍率が19倍に達することもある。飼育現場やショーの舞台裏を飼育員が約30分をかけて案内するもので、イルカの移動や給食、シャチの住まい等毎回異なるテーマを設けている。動物を間近に見られそうな内容であると応募が多く、大人一人で参加する例もある。参加者の生の声を聞けると、飼育員にも好評である。(中日新聞 2008年5月12日)
柏崎市立博物館に、中越沖地震の被災家庭から道具類等4千点、家庭の歴史を引き継ぐ
中越沖地震直後、柏崎市立博物館(新潟県)に道具類等の引き取りの依頼が相次いだ。家族の歴史を引き継ぐことが地域の博物館の存在価値であると、同館の学芸員は被災家庭50軒以上を訪ね、10カ月で4千点以上が集まった。同市周辺では菅原道真の命日に因み、年末から年明けに天神像を飾る風習が残るため、天神像も十数体集まった。食器・掛け軸・タンス等の品々には、提供者名を記したラベルが付けられ、燻蒸が行われ、企画展の開催も検討されている。(朝日新聞新潟版 2008年5月3日)
富山市の博物館共通パス、1カ月で千枚以上販売
富山市が2008年4月から販売を始めた博物館共通パスの販売枚数が1カ月で千枚を越え、目標をクリアした。市立博物館等市全域12施設を利用できる年間パスポートであり、富山市民を対象に1枚1,000円で販売。(北日本新聞 2008年5月1日)
茅野市美術館は「音の図書館」計画、音から地域を見直す
茅野市美術館(長野県)は、「地域の音を録音して、みんなで聞こう」という企画を2008年8月10・17日に開催する。1回目は録音方法の基本を学び屋外で実習し、2回目は参加者が持ち寄った音を再生する。再生は収録音をコンピュータに登録し、順不同でスピーカーから随時流すシステムで、同館を併設する茅野市民館に設置されているものを利用する。同館は、時期的に花火や虫の声等が集まるかもしれないと楽しみにしている。(長野日報 2008年5月1日)
富山市は「富山ミュージアムバス」を運行、無料で美術展をはしご
富山市は2005年度より、市内の美術館等を巡回する「富山ミュージアムバス」を運行している。約40人乗りのバスはJR富山駅前ビルを出発、1日7便運行し、運休日は年末年始のみ。車椅子での利用も可能。運賃は無料だが、乗車の際は日付印のある専用パンフレットが必要。美術展のはしごを楽しむ利用者もいるという。(北日本新聞 2008年4月24日)
新潟市新津美術館の利用者サービス、託児室や月曜開館
新潟市新津美術館(新潟県)は2008年度から託児サービスを開始した。事前予約をすれば、保育ヘルパーが無料で託児室で子どもの面倒をみてくれるので、保護者はゆっくりと鑑賞ができる。また、子どもがおしゃべりしながら作品を楽しむ「こどもタイム」も開始した。同館は2007年から、各展覧会につき1回だけ月曜日も開館する「あいてマンデー!」を始め、理容・美容業界の関係者から好評を得ている。(新潟日報 2008年4月18日)
日本浮世絵博物館は、年間入館者の半分が外国人観光客。日本で必見と人気
日本浮世絵博物館(長野県松本市)は外国人観光客でにぎわい、年間入館者の半分を占める約5,000名が訪れる。欧米・アジアに加え、最近はオーストラリア人も目立つが、県観光企画課は、同館の来館者は、白馬村を訪れるスキー客が多いと分析している。同館の人気に、ツアーコースに松本市を組み入れる旅行会社も出てきた。あるガイドによると、日本で絶対見たいものの一つに同館を挙げるという。(市民タイムス 2008年4月12日)
北斎館は2008年秋に全国サミット開催、浮世絵・日本画に関わる学芸員を招待
北斎館(長野県小布施町)は、2008年秋、浮世絵・日本画に関わりのある全国の美術館の学芸員を招いた全国サミットを開催する。町内の北斎ホールを主会場に基調講演を行い、同館で分科会を開く。2007年同館に誕生した「北斎研究所」の成果を発表しながら、地元文化を再評価し活性化につなげる「地域学会」に発展させたいと考えている。(信濃毎日新聞 2008年4月11日)
福井県立美術館は、美術品保管の無料相談会を実施
福井県立美術館(福井市)は、2008年3月の4日間、「美術品保管無料相談会」を実施した。現代美術、古美術、西洋美術、近代洋画、その他の美術品毎に、各ジャンルを担当する学芸員が相談に乗る。被害を受けた美術品の対処法、美術品購入の際のアドバイス等を個別で行う。売買や鑑定等、利害に直結することは回答できないこともある。(日刊県民福井 2008年3月11日)
掛川市二の丸美術館と市内の商店街、来館者と来店者に互いの情報を発信
掛川市二の丸美術館(静岡県)、現代美術研究会、市内の商店街が協力して「街なか&美術館アートコラボ大作戦」を実施。約50店舗に美術館情報を紹介するミニプレートを置き、来店者に美術館の話題を提供する一方、美術館には各商店と街中の彫刻やモニュメントを紹介するマップを置いている。ミニプレートには美術館の現在の展示品の紹介や解説が書かれており、年7回の展示替えに従って内容も更新する。(静岡新聞 2008年3月8日)
新美南吉記念館と大阪の2小学校、ネットでつなぎ「ごんぎつね」の授業
童話作家・新美南吉の代表作「ごんぎつね」の授業が、新美南吉記念館(愛知県半田市)と大阪府堺市の2小学校をインターネットのテレビ会議システムでつなぎ行われた。堺市が進める「学校教育IT化推進事業」によるもので、4年生児童が同館館長の授業を受けた。児童代表が南吉作品の感想や、印象や絵を版画にして紹介した後、矢口館長が同館や周辺の様子、南吉の生涯等をパネルを使って話し、児童の質問にも丁寧に対応した。(毎日新聞 2008年2月21日)
石川県立歴史博物館は管理運営にもボランティアを積極登用、第一弾は刀の手入れ
石川県立歴史博物館(金沢市)は、施設運営にも民間ボランティアを導入する。第一弾として、刀剣愛好会者団体の協力により、加賀の刀工が手がけた逸品を含む刀の手入れを依頼した。同館は今後もボランティアの枠を広げ、県民に文化財の大切さを感じ取ってもらいながら、人手不足の博物館運営を支援してもらうことをねらっている。(北國新聞 2008年2月17日)
夏の広域イベント「諏訪の長い夜」、施設を結ぶ専用シャトルバス運行
2008年7月25・26日に開催される諏訪湖周辺での広域イベント「第4回 諏訪の長い夜」(長野県)に、美術館・博物館13施設が参加する。両日とも深夜に渡って開館し、各施設を結ぶ専用シャトルバスがおよそ30分に1本の割合で運行する。5月下旬より、施設入場料とシャトルバス利用券がセットになったパスポート券が発売される。(長野日報 2008年2月6日)
富山県水墨美術館で、県内17施設の図録を集めて販売
富山県水墨美術館(富山市)で、県内の美術館・博物館17館の企画展図録等を集めて販売する「アートフェアin県水墨美術館」が開催された。普段は各館でしか購入できない図録やオリジナルグッズ132種類、約1650点が一堂に集められた。(北日本新聞 2008年2月3日)
山梨県は、市町村合併で空いた議場を美術館や収蔵庫に活用
山梨県内では、市町村合併により空いた町村議会の議場を再利用する動きが広まっている。2006年に開館し、囲碁関連の資料を展示する「囲碁美術館」(北杜市)は、旧議員控室を対局室に改装し、愛好家の交流の場として定着している。南アルプス市は、町議会議場を2008年に「市立春仙美術館」「白根桃源美術館」両館の収蔵庫に活用する。(山梨日日新聞 2008年1月1日)
岩瀬文庫が登録博物館に認定、企画展や研究が評価
約8万冊の貴重な古文書を所蔵する岩瀬文庫(愛知県西尾市)が、2007年12月、登録博物館に認定された。創設者が集めた貴重な蔵書のほか、学芸員による企画展の実施や、名古屋大大学院との共同研究が評価された。登録博物館認定により対外的な信用が高まることに加え、国の補助金対象は登録博物館に限定されることが多い。(中日新聞 2007年12月19日)
山梨県立考古博物館でカプセル玩具が人気、埴輪・土偶・土器のミニチュア
山梨県立考古博物館(甲府市)で、カプセル玩具「歴史ミュージアム 埴輪と土偶+土器」が人気を博している。200円を入れてハンドルを回すと玩具が入ったカプセルが飛び出すもので、埴輪や土偶、縄文式土器等10種類が販売されている。大人にも人気があり、購入目的で来館する人もいる。左足部分を欠いた状態で発見された遮光式土器は、左足が外れる仕組みであるなど、ディテールへのこだわりが見られる。(朝日新聞山梨版 2007年11月26日)
ほたるいかミュージアムの職員は、オリジナル法被を着て営業活動
ほたるいかミュージアム(富山県滑川市)を運営するウェーブ滑川は、施設PRのためスタッフ用のオリジナル法被を作製した。来年度の団体客獲得に向け、スタッフは館名入りの青い法被を着て大阪や東京の旅行代理店を回ったり、電車内も法被着用のまま移動して営業活動に励む。(北日本新聞 2007年10月13日)
安曇野で秋の芸術祭、アート施設を紹介するガイドブックも完成
安曇野(長野県)で、2007年11月に芸術の秋を盛り上げる「安曇野スタイル2007」が開催される。美術館や飲食・宿泊施設、農家などが参加し、美術館・ギャラリー巡りや食べ歩きなどを目当てに訪れる人をもてなす。エリアマップや期間中の企画を掲載したガイドブックも作製され、全参加施設に配布された。(市民タイムス 2007年10月10日)
長野県の公立美術館はサービスに工夫、リピート割引や年間パスポート発行
長野県の公立美術館は来館者増加を目指し、サービスに工夫を加えている。松本市美術館は2007年夏の特別展にリピート割引を試行し、手応えを感じ継続を検討している。長野県信濃美術館(長野市)は年間パスポートを発行し、収蔵品展の無料入場や喫茶室での割引サービスを提供している。小布施町が発行する年間パスポートには、公私立の美術館等10施設を自由に回れるほか、各施設を結ぶシャトルバス代が含まれ、静かな人気を呼んでいる。(読売新聞長野版 2007年10月5日)
富山県の美術館は、ミュージアムグッズの充実で魅力向上
富山県立近代美術館は、2007年7月末よりデザイナー・永井一正さんの作品をモチーフにしたオリジナルグッズ「ラウンドレイヤー」を販売している。1点25,000円であるが、9月末までに30点が売れた。また、富山県水墨美術館はオリジナルの茶菓子、高岡市美術館は地元作家の銅器や漆器作品を揃えるなど、館の特色を生かしたグッズの充実に力を入れている。(北日本新聞 2007年10月4日)
山梨県立科学館は夜空の調査を実施、県内各地で暗度を測定
山梨県立科学館(甲府市)は夜空の調査を実施する。県内各地で見える星や暗度を測定して、各地の夜空の暗さを地図にまとめた星空マップの作成を目指している。また、毎年恒例の「ライトダウン甲府バレー」を10月に実施し、企業などにネオンの照明を消すよう呼びかけ、市街地の光を抑えて星空を観察する。(朝日新聞埼玉版 2007年10月4日)
ディスカバリーパーク焼津はプラネタリウムを多面的に活用、アロマセラピーや生演奏つきのプログラムを実施
ディスカバリーパーク焼津(静岡県焼津市)のプラネタリウムは、季節や流行に合わせた多彩なプログラムを投影し、幅広い世代に好評である。妊婦を主な対象にした「マタニティープラネタリウム」の開催や、アンドロメダなど星をイメージした香りを調合して癒しの空間を演出したり、サックスとピアノの生演奏を取り入れるなど、大人も視野に入れた多角的なプログラムを提供している。(静岡新聞 2007年10月1日)
新潟県立自然科学館はナイトミュージアムを開催、特別企画も充実
新潟県立自然科学館(新潟市)は2007年4月より、毎月第4金曜日に午後9時まで開館時間を延長するナイトミュージアムを開催している。照明を一部落とし夜の雰囲気を演出するとともに、プラネタリウムの追加上映、スズムシ講座、線香花火を作る実験など、特別企画にも力を入れている。次回は10月26日に実施する予定(2007年の最終回)。(新潟日報 2007年9月29日)
諏訪地域の観光パンフレットが全面リニューアル、諏訪湖周辺の美術館などを掲載
長野県の諏訪地域の観光パンフレットが全面リニューアルされた。諏訪湖周辺の美術館などの見所が写真や地図とともに紹介される。また、絹織りや時計、オルゴール作りなどの体験メニューの特集も掲載されている。東京、名古屋、大阪の長野県観光情報センターや諏訪地域の観光案内所などで配布する。(長野日報 2007年9月28日)
砺波市美術館などが芸術蚤の市を開催、所蔵の図録などを出品
砺波市美術館(富山県)前で、芸術蚤の市が開催される。同館、市郷土資料館、チューリップ四季彩館などが主催する初めての試みで、所蔵の図録、県内外の美術館から購入した資料、写真家による写真集などを出品する。地元作家の作品の販売、バッジづくりの実演、美術館の利用者団体による似顔絵など、多彩な催しを予定している。(朝日新聞富山版 2007年9月27日)
立山博物館は「宿坊御膳」を再現し、旧宿坊の「教算坊」で振る舞うイベントを開催
立山博物館(富山県)は、戦前まで立山町の宿坊で振る舞われていた食事を味わう「宿坊接待の再現」を実施する。宿坊御膳を再現し、実際に味わい、立山登拝の世界に触れてもらおうと企画した。参加料には博物館など3館の入場券代も含まれている。(北日本新聞 2007年9月25日)
岐阜県の県立博物館・美術館は、文化の日に無料開放
岐阜県の県立博物館・美術館5館は、文化の日(11月3日)に無料開放される。ほかの公立・私立の博物館など48館も協賛し、一部施設で無料開放や入館料の減額などが行われる。2006年の文化の日に試行的に無料開放した結果、5館合わせた入館者が約12,000人と前年に比べ5・6倍に増え、好評であったことを受け、県は文化の日を無料開放するための条例改正を行い、毎年実施することになった。(読売新聞岐阜版 2007年9月23日)
名古屋市博物館は地元商店街と共同で、60年に1度の豊年祭を再現
名古屋市博物館(愛知県)は、開館30周年記念特別展「大にぎわい城下町名古屋」(9月22日〜11月4日)の関連事業として、豊年を祈って60年に1度行われる「お鍬(くわ)祭り」の再現を試みる(9月30日開催)。地域に根差した新しい博物館を目指す同館が、地元の商店街(瑞穂通商店街・大須商店街)に共催を申し入れて実現したもので、おいらん道中で開幕し、大みこしや趣向を凝らした作り物を中心に商店街を練り歩く。(名古屋タイムズ 2007年9月21日)
金沢21世紀美術館は日比野克彦さんのアートプロジェクトで省エネ、建物をアサガオカーテンが覆う
金沢21世紀美術館(石川県)は、8月初旬に外壁がアサガオで覆われた。アーチスト・日比野克彦さんが全国各地でアサガオの苗を交換し交流する「明後日朝顔プロジェクト21」によるもので、同月の電気使用量は前年比で約1割削減し、電気料金は約30万円の節約になった。(読売新聞石川版 2007年9月19日)
山梨県内の文化施設は、集客力アップを目指し、連携組織「ミュージアム甲斐・ネットワーク」を発足
山梨県内の公私立の文化施設は、連携組織「ミュージアム甲斐・ネットワーク」を発足させた。資料館などを含む154施設のうち104施設が参加し、集客力アップを目指し、入場料の相互割引や資料の貸借を行う。10月からは参加施設を掲載したパンフレット10万部を発行するほか、別の施設の定期観覧券で入場料を割り引く制度を42施設で導入する。(産経新聞山梨版 2007年9月17日)
南砺市立福光美術館は、市内で発見された棟方志功直筆の絵巻物を展示
南砺市立福光美術館(富山県)は、市内で発見された棟方志功直筆の絵巻物2巻を展示する。志功は戦時中同市に疎開、1945年7月に完成した絵巻物には、疎開直後の支援者や町の様子が時系列で描かれている。9月15日から10月28日まで開催される「棟方親子と小池邦夫の絵手紙展」で展示される。(朝日新聞富山版 2007年9月14日)
SUWAガラスの里は開館15周年を記念した特別感謝プランを設定、ショップでは記念価格でガラス製品を販売
SUWAガラスの里(長野県諏訪市)は開館15周年を記念し、地元への還元と遠来からの来館者への感謝を込めた特別感謝プランを実施する。諏訪地方では新聞に折り込みチラシを入れ、チラシ持参者にプレゼントや飲食・物販の割引サービスを行う。ショップには記念商品コーナーを設け、記念価格でガラス製品を販売。ステンドグラスの製作実演や販売も行う。(長野日報 2007年9月14日)
射水市新湊博物館はバスツアーを実施、企画展に合わせて市内の歴史的建造物を巡る
射水市新湊博物館(富山県)は9月9日に、市内の歴史的建造物を巡るバスツアーを実施した。10月14日まで開催される企画展「射水のたてもの」に合わせたイベントで、職藝学院の教授が解説。市内外から21人が参加し、下村加茂神社では当時の大工の技術力に感心していた。(北日本新聞 2007年9月11日)
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